26 6月, 2014

前田圭介/UIDによる住宅「群峰の森/COSMIC」:前編

前田圭介/UID (Keisuke Maeda / UID architects) による住宅「群峰の森/COSMIC」を見学に行ってきました。規模の大きな住宅で見所も多いため、前・後編2回に分けてお伝えします。

敷地面積2,108m2、建築面積612m2、延床面積573m2。S造+RC造2階建て。
何重にも門型フレームが群れをなしている。



西側正面から。ガレージが二つ見えるが、ここでは左側を「メイン棟」、右側を「アネックス」と呼ぶ。両翼の幅は42mある。


とても広い敷地なので全貌がなかなか見えないが、幸い周囲を回って見ることができる。
ソメイヨシノやハウチワカエデ、アオダモ、かなり大きくなるヒマラヤスギなどが植わり、いずれ建物はほとんど見えなくなっていくだろう。



南側の中央には月見台。ランドスケープに用いられた石は数十トンに及ぶ。ランドスケープ担当は荻野寿也景観設計。


東側は起伏に呼応するようにフレームも波打っている。まさに “群峰” だ。


北側。盛り土や植栽はプライバシーの確保にも重要だ。


一番大きなフレームの下が玄関アプローチになっている。


アプローチの両側には真っ赤なホンキリシマツツジが白い壁面とコントラストを成している。頭上のフレームはシンプルで大胆、高さ7.7m、長さ25mのS造の一枚板。なお構造設計は小西泰孝建築構造設計。

メイン棟の玄関。入ると3方向に動線が分かれる。


まずは和室へ。庭はガラス一枚を隔てて中に入ってきている。


和室は8畳


庭は敷居をも越え、畳の際まで迫る。玉砂利は枯山水の水を表現していることから水に浮く和室という趣向だ。
(後編ではより顕著な和室が登場!)



次に2階へ上がって見返すと、縦横の構成が遙か先まで続いているのが見える。


2階DK。開放的な空間を、御影石の床とブラックチェリーの作り付け家具で引き締めている。ここだけで4枚のフレームで構成されている。


キッチンからは南側のアネックスが望める。 


次にリビング。


2階リビングから窓の外には地面が見える、ということはかなり盛り土がされていることになるが、右下にちらりとガレージが見え...


ガレージから見るとは何と盛り土の断面が表現されている。ここでも外の玉砂利はガラスを越えて中へ。 


リビングへ戻り外に出ると、アウターリビングが設えてある。 軒(門型フレーム)の長さを操作し生まれた空間に特別な場所を作った。


反対側を見ると、同様に操作された軒が様々な性格の場所に活用されている。


1階へ。ランドスケープがそのまま階段室と一体になっている。




半地下で目線の高さに庭の草木が見える個室。


こちらの個室はこの住宅でいちばんダークなインテリア。ドライエリアにも見える坪庭に草木が植わる。


メイン棟はここまでで、後編では反対側のアネックス棟を紹介します。


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25 6月, 2014

LIXIL "Archiscape" でジオ・ポンティ特集記事

“ジオ・ポンティの「愛すべき建築」” という特集記事が、LIXILが展開する建築・デザインの情報サイトArchiScapeに、トラフ建築設計事務所のインタビューと共に掲載されています。

photo: 梶原敏英

大阪のLIXILギャラリーで始まった「建築の皮膚と体温~イタリアモダンデザインの父、ジオ・ポンティの世界~」展との連動記事で、ジオ・ポンティの作品の魅力を探る、作品に使われたタイルを日本で再現した様子、展覧会の会場構成を担当したトラフの鈴野氏・禿氏へのインタビューと3つに構成されています。

【ArchiScape特集: ジオ・ポンティの「愛すべき建築」】
詳細:画面右のバナーよりどうぞ→→

LIXIL Archiscape


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24 6月, 2014

前田紀貞×前田圭介によるトークイベント「座会」

前田紀貞建築塾が主催するトークイベント「座会・其ノ五」に参加してきましたので、その雰囲気をお伝えします。今回のゲストは前田圭介さん(Keisuke Maeda / UID)だ。

 場所は前田紀貞アトリエに併設されているバー「TENZO」。


 TENZO。建築模型と同じくらいサーフボードが場所を取って並んでいる。


 右の書棚裏にアトリエ。


 壁には前田紀貞さんが敬愛する面々。


 左に見えるカメラでいつもはUstreamのライブ中継を行うが、この日は不具合により中継はできなかった。


 バーカウンターからも参加できる。


 好きなドリンクを一杯だしていただき。


 まずは前田圭介さんのプレゼンテーション。
参加者は満席の20人ほど集まった。


 地元、広島・福山市の様子や、学生時代影響を受けたルイス・カーン、卒業後の建設会社時代、近作の紹介などを笑いを取りながら丁寧に説明。1時間の予定が2時間に。 
「地元で活動することで福山のデザインに対する価値観を高めたい。」「作品は常々、風や光を気にしながら設計する、外部の自然をどれだけインタラクティブに取り込めるか。日本の伝統的な自然と寄り添う美意識を大切にしている。」

 呑みながら、食べながらリラックスした雰囲気で、参加者からの質問にも答えながらトークは続く。 


 紀貞さんは「圭介さんは人の痛み、気持ちが分かる建築家だ。日常という当たり前と思われることを真剣に捉えられる。」
ほかに、Ustreamでの中継ができなかった今回は(運良く?)オフレコ話が幾つも飛び出した! 

 最後に最近話題のリコーの全天球カメラ「THETA」で全員の記念撮影。
その画像は>>コチラ


 あとはフリータイム。


トークの様子は後日Youtubeにアップされるそうなので下記FBをチェックしてください。ちなみに次回の座会はゲストに坂牛卓さん(Taku Sakaushi / O.F.D.A.)を迎えるそうだ。

前田紀貞建築塾


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21 6月, 2014

田中裕之がインテリアを手掛けたシェアスペース「BUKATSUDO」

横浜・みなとみらいのドックヤードガーデン地下1階に、6月25日プレオープンする「BUKATSUDO(ぶかつどう)」の見学会に行って来ました。テーマは「大人の部活が生まれる、これからの街のサードプレイス」。近隣のオフィスワーカー、居住者、クリエイター等をターゲットに、肩書きをはずした集い・趣味の活動や街を豊かにする活動(=部活)を目的としたスペース。

 プロジェクトメンバーは、NUMABOOKS、umari、groovisions、田中裕之建築設計事務所、という面々。企画運営は株式会社リビタで、「ドックヤードガーデン活用事業」として横浜市や三菱地所などが支援する公民連携の取り組みだ。

ドックヤードガーデンは歴史的建造物である造船ドック跡地。左壁面中段に見える窓がBUKATSUDOだ。地上に白く光っているのが入り口で、アプローチが複雑で店舗としてはマイナスになる要因を、視点を変えて、秘密基地のようなサードプレイスとして生まれ変わらせた。

 三角形の817m2の空間。誰もが利用可能なコーヒースタンドを中心に、会員制の「WORK LOUNGE」、時間貸しの「KITCHEN」「HALL」などが配置されている。

 入るとまず会員制のワークラウンジ。近隣で働くビジネスマンのセカンドオフィスや個人事業者のコワーキングスペース等として60席用意されている。

 振り向くとワークラウンジが奥まで続く。

 壁にはドックの傾斜が現れている。

 一番奥にはよりプライベート感のあるスペース。 

 ワークラウンジを出るとキッチンがある。この日はケータリングの方々が使っていたが、貸し切りパーティーや、料理教室などとして利用できる。窓越しに国の重要文化財の造船ドック跡、というのがこの場所ならでは。

 キッチンの先には、セミナーや上映会の場などを想定した120m2のホール。

 キッチン前に戻り、右側には、、 

 コーヒースタンドと、右奥は次に何があるのだろう?と思わせる動線で続いている。

 正面に「BOOTH」とミーティングなどに使う「ROOM」。さらに右奥には「BUSHITSU=部室」や「STUDIO」、「ATELIER」がある。


 「BOOTH」館内BGMを流したりインターネット放送もできる機材の揃ったスペース。
奥の壁にあるのは工事中に剥がしたら出てきたという壁画。前の前のテナントであったゲームセンターの名残りで、建物の歴史をそのまま空間に活かしている。

 部活動なのでもちろんロッカーも完備。

 更衣室もある。

 「STUDIO」。ダンスやヨガなどのスクール、ご覧の太鼓のワークショップにも最適。

 「ATELIER」。工作やDIYのワークショップなどちょっとしたものづくりの空間として。

 「BUSHITSU」。この日はキックオフイベントとして「1日体験部活」を開催。「例えばこんな部活はいかがですか?」といった趣向で彩られた部室を、多くの人が興味津々に見てまわっていた。

 カメラ女子部。

 横浜自転車部。

 ヨコハマ ランドスケープ部。
オンサイトの鈴木裕治さん(中)がいました(部長?)

 お茶部。

 整体部。

 プレオープンする6月25日からはコーヒースタンド、ワークラウンジなどが営業を開始する。部室などを含めた10月のグランドオープンに向け、トークイベントなど様々な講座が開催される予定。

田中裕之さん。「コスト、空間、業務体系的な面で、「つくる」「つくらない」を予め決めて構成していきました。BUKATSUDOはやはり能動的なアクションになるのが良いと思い、スペースとしてもあえて全部を完成させず、余白を残したデザインにしました。」


【BUKATSUDO】 
https://www.bukatsu-do.jp



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