20 2月, 2010

[New Interior Designer]橋本夕紀夫デザインスタジオ


新しくインテリア部門にご参加くださった橋本夕紀夫さんです。
http://www.japan-architects.com/hydesign


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16 2月, 2010

廣部剛司さんの住宅「南青山M」

廣部剛司建築研究所が手掛けた住宅「南青山M」の内覧会に行ってきました。


地下1階、地上3階のRC造。櫛引き仕上げの外壁です。


玄関ホール。


ガレージと坪庭。モミジが植えられています。


1階。玄関ホールから300mm下げボリュームを確保。手前が寝室スペースで、奥にもう一つの坪庭が見えます。


特徴的な階段ホールで地下へ。階段のセンターは船舶用のロープで編み込まれ、踏み板はポリカーボネート。


地下。趣味などに使う多目的スペース。


1階のボリュームや排水スペースを確保するために階段状に下げられたスラブ。


低めな1階から一転、2階に上がると2,800mmにとった天井が開放感を与えてくれます。


スラブを極力薄くしたので当初のプランでは大きな梁が出てきてしまっていたそうです。


しかし八角形の階段ホールを挿入することで薄いスラブを支えることもでき、各階に求められた水回りを裏に回り込ませることもできました。


回り込みながらキッチン、水回りへと続きます。


階段ホールのトップライトを各階にリズミカルに導くための大小の開口部。ホールの壁はかなり厚いのが分かります。「この階段ホールは実施設計の段階で急遽変更したアイデアでしたが、それにより全ての問題が解決しました」と廣部さん。


水回りがある箇所の穴には曇りガラスがはめ込まれています。


坪庭の吹き抜けとディテール。


トイレの内側から。階段ホールのリズムを使ったちょっとした遊び心。


3階子供部屋、吹き抜けの間仕切り。トップライトからの光は吹き抜けから2階リビングにも導かれる。


寝室とクローゼット。


寝室の奥は水回り。


3階サロンの丸窓。


丸窓の雨どい。


こちらにも一手間かけた雨どいが。


屋上に上がると、ここが完全に都心だと感じますが、室内はそれを感じさせない快適なデザインになっています。


坪庭の吹き抜けを見下ろす。壁のスリットが斜めに開口して外からの視線への配慮がなされています。


屋上から階段ホールを見下ろすと地下まで10m以上あります。

廣部さんお気に入りの場所で。「八角形の階段室は、閉ざされた"奥"とするのではなく、家の中では他と性質の違う"光"で充満させようと考えました」

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14 2月, 2010

保坂猛さんの「本郷台キリスト教会 チャーチスクール・保育園」

保坂猛建築都市設計事務所によるチャーチスクールと保育園の複合施設の内覧会に行ってきました。敷地は横浜市の港南台駅からバスで十数分の場所。

周辺には小さな山や森、グランドや公園もある広がりのある環境。


0歳児から高校生までの子供達が学ぶ施設として、「森の中に建物をどのように建てるかについて、新しい在り方を目指した建築」です。




エントランス。こちら側が北になります。


エントランスを入るとまずホール。中央にはハンモックが吊り下げられています。


ホールから東方向を見る。1階には保育室、職員室、事務室、調理室などがあります。


建物には5カ所、シマトネリコの木が植えられた中庭があり、自由に出入りできるようになります。


扉は全て木サッシュにガラスの引き戸。


東の端から南側の庭に面して保育室が5つ連なります。


南側の庭。

トイレのサイン。


エントランスのすぐ右にある階段で2階へ。


踊り場から。


2階の真ん中に礼拝ホール。子供達はここで毎朝牧師さんからのお話を聴き、その後それぞれの部屋に分かれます。


ホールにはミラーシートを貼った扉が4枚あり、ダンスの練習などをできるようにしてあります。


どこの部屋にいても、お互いの気配を感じることが出来ますね。


照明は十字架のデザイン。


この建物は基本的に木架構ですが、強度を得るために中庭5カ所を囲むフレームが鉄骨になっており、その4面に厚さ19mmの強化ガラスでガラス制震壁としています。さらに鉄フレームに制震ダンパーが装着されています。日大の空間構造研究室で実験を行ったそうです。


床下のカヤバ製特注ダンパー。数日後、重機を使って建物を震度3程度に揺らし実証試験をするそうです。






保坂猛さん。「この建物は沢山の方の献金によって建てられました。30人あまりの様々な考えをヒアリングするという経験は初めてでした。大きな模型で議論を進め、"どちらを向いても森"という当初のコンセプトをそのまま実現できました」

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