26 4月, 2012

ナガオカケンメイ ディレクションによる「8/」

4月26日開業の渋谷ヒカリエ8階にオープンした「8/」(ハチ)。D&DEPARTMENT PROJECTのナガオカケンメイさんが総合ディレクションを手掛けた渋谷発クリエイティブフロア。

「COURT」を中心に、ギャラリー、ショップ、食堂、会員制シェアオフィス等が入っています。

8/01「COURT」。イベントスペースで展示、トークショー、ワークショップ、ムービーの上映会など多目的に利用できる。

8/02, 03は貸しギャラリー「CUBE」と、小山登美夫ギャラリーがディレクションする「ART GALLERY」。フロアのデザインもナガオカさんによる。

8/05「d47 design travel store」。47都道府県の物産を販売するショップ。

D&Dが編集する旅情報誌「design travel」の取材先などで見つけた雑貨や民芸品、食品がずらりと並びます。店員さんが商品に精通しているので詳しく説明してもらえます。 ちなみにお店の一角に誌の編集部があります。

8/ のみでの販売される「えんごろ」。土地によって呼び名は様々だそうですが、陶器を窯に入れる際にこのえんごろに入れて焼きます。使われなくなったものは放置又は廃棄されますが、その機能美に注目し商品化されています。 

8/04「d47 MUSEUM」。 毎回異なるテーマで47都道府県から集めて展示するミュージアム。地域おこしの新しい取り組みといえる。

最初のテーマは "47都道府県デザイン旅行"。観光、食事、お茶、買い物、宿泊、人、の6つのキーワードを元にナガオカさん独自の基準によりセレクト。

代表で3つの都道県を紹介。これは北海道。

東京。

沖縄。

展示台ごとに "県民性" が表れているのが興味深い、ぜひ実際に見比べていただきたい。今後テーマを変えて年間7〜10本が計画されています。

デザイントラベルストアで販売されていたものはこちらの8/06「d47食堂」で頂くことができます。


窓際は渋谷駅方向に全面開口しています。

ナガオカケンメイさん。「僕たちが日本全国を飛び回り見いだした47都道府県の魅力を、展示、販売し、実際に食べて飲んでもらえるという、今までの活動の集大成と言えるスペースが出来ました。訪れてくれた人たちに僕たちが直接解説させて頂くスタイルです。現代風民芸店のような存在を目指しています。」

【 8/ 】www.hikarie8.com



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24 4月, 2012

「渋谷ヒカリエ/Shibuya Hikarie」内覧会レポート

2012年4月26日にオープンする渋谷ヒカリエのプレス内覧会に行ってきました。1956年に開業し2003年閉館した複合施設東急文化会館を建て替え、渋谷の新たな文化情報発信拠点として生まれ変わった。

 高さ182.5m、地上34階、地下4階、延床面積144,500m2。日建設計による設計で、特徴的なファサードは用途ごとに表情を変えている。



 ヒカリエへのアプローチは主に4方向から可能だが、今回は東横線の2階改札から繋がる全長75mの歩道橋から。この歩道橋の設計は内藤廣さん。

 途中下を通る明治通りを見る。前方で交差するのは国道246号と高架は首都高速渋谷線。 

 2階から「アーバンコア」と名付けられた吹き抜けを見下ろす。

 2階から1階へ。カラフルなリング状サイネージが雰囲気を盛り上げてくれる。このサインにはグラフィックだけでなくイベントなどの情報も流れるそうです。 

 一度1階で外に出てヒカリエを見上げる。

さらにエスカレーターで地下3階まで降りる。こちらのエントランスは地下鉄半蔵門線や副都心線の改札から直通。なお年内には副都心線への東横線の乗り入れがはじまり、東横線渋谷駅は地下化されることとなる。

 エントランス前は地下3階から地下1階までの吹き抜けに。

 入り口には「発電床」。 地下3〜2は食料品売り場、いわゆるデパ地下です。

 そして一気に9階へ。9・10階は「ヒカリエホール」。展示、ショー、パーティー、会議などが可能。

 9階から渋谷駅方向(西側)のパノラマ写真。 

 11階「スカイロビー」。17階より上はオフィスになっておりそのエントランスと、劇場「シアターオーブ/Tokyu Theatre Orb」エントランスになっている。


 「シアターオーブ」へのアプローチ。わざわざ階段を回遊させて劇場へのシーンを切り換える演出がなされている。中央の柱は夜には光り輝く。

柱に近づくと、アクリル板を削って溝を刻んだ加工であることが分かる。

 13階「シアターオーブ」ホワイエ。11階の天井から連続するルーバーは宇宙船をイメージし、別世界への入り口を表現している。 

 「シアターオーブ」は2,000席のミュージカル劇場。こけら落としにはニューヨークからウエストサイドストーリーを招聘。 

 このルーバーは夜にはライトアップされ、地上や遠くから光る球体のように見える。


 ホワイエから明治神宮の森、新宿高層ビル群が見通せる。

 8階 「8/」(はち)。ナガオカケンメイさんプロデュースによるクリエイティブスペース。当ブログの別記事として詳しくお伝えしますのでお楽しみに。

 「8/」にあるメンバー制コワーキングスペース「Creative Lounge MOV 」。こちらも別記事で紹介します。

 7階飲食店フロア「Table 7」。6階も飲食店フロアで「Dining 6」

地下3階〜地上5階まではショッピングフロア「ShinQs/シンクス」。

 5階にある「ザ・コンランショップ キッチン」 

3〜2階のエスカレーターの壁はモザイクタイル。 

1階イベントスペースにはまずCasa BRUTUSのショップが展開。現在発売中の誌面に登場する商品を実際に購入することが出来ます (4/26〜5/6)。

【渋谷ヒカリエ

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20 4月, 2012

『建築家 伊東豊雄展「Cave of Books(本の洞窟)」』

京都造形芸術大学 人間館1階エントランスラウンジにて開催されている『建築家 伊東豊雄展「Cave of Books(本の洞窟)」』へ行ってきました。


伊東豊雄氏が提唱する、複雑で豊かな秩序を内包する「エマージング・グリッド[生成するグリッド]」は、従来のモダニズム建築の規則的で無機質な空間から複雑で有機的な空間へと建築を自然のシステムに近づけることで建築と人間との関係に無限の可能性を与えようとするものです。


この洞窟のような形をした本棚は、伊東氏がエマージング•グリッドを概念に設計を手がけた 2013年台湾・台中市に竣工予定の「台中メトロポリタン・オペラハウス」の構造に着想して作られました。



幾何学を短冊状にカットして現れた断面形状を、水平・垂直のMDFボードで切り出し、格子状に組み合わせています。



昨今、直近な目標を達成するための近道として本が開かれる機会が多い中、いつ効くかもわからない遅効の情報をカラダに刻み、未来の知の空間を想起させる場になることが意図されています。

今回の展示は、学生の発想力を高め「知」を得るスペースとして企画され、ブックディレクターの幅允孝氏が『育つ本棚』と称して、皆がそれぞれ哲学書から経済書まで幅広い分野で本を持ち寄り、少しずつ本棚を完成させていくことを提案。


本の洞窟の中は有機的な構造からか、外見より軽快で明るく心地よい空間になっていました。
本を読む学生の姿がちらほら見え、書棚が本で埋もれる日が来るのが待ち遠しいです。


『建築家 伊東豊雄展「Cave of Books(本の洞窟)」』

会期 : 2012年4月10日(火)~8月30日(木)(8月16日は休館)
時間 : 9:00~17:00 会場 : 京都造形芸術大学エントランスラウンジ
入場料 : 無料
問合せ : 京都造形芸術大学 企画広報室(Tel: 075-791-9122)


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