29 8月, 2009

オンデザインパートナーズの「ヨコハマ アパートメント」


西田司さん主宰のオンデザインパートナーズが手掛けたアーティスト向けアパート「ヨコハマ アパートメント」内覧会に行ってきました。場所は横浜市西区の道幅の狭い住宅密集地。
居住・作業・展示が全てできるという若いアーティストには夢のようなアパート。またどこから切り取っても、どこから外を見てもそこには「近所」があり、周辺の地域と一緒になって存在していくアパートになることを目指している。


4つの三角柱がラウンジを囲みながら2階の居住部分を支えているような構成。

“昭和の町並みに”白い建物が突然出現。

近づくと居心地のよさそなラウンジ空間に吸い込まれる。

どの大開口からも“近所”が額縁のように収まる。

ラウンジから伸びる4つの階段は、2階のそれぞれの居室専用の階段。


部屋の前や、バルコニーは既に居住しているアーティストがそれぞれの世界を表現。


居室はシンプルなワンルームで、バス・トイレは別に構成。

このラウンジが時にはギャラリーへ変わったり、ご近所さんが集まる広場にもなる。4つの階段の配置がよく分かる。奥は共用のキッチン。冬場は開口部に高さ5mのビニールのカーテンを閉めることができる。家族ではない4人の居住者のための、無数の距離感を感じられるような空間を目指して設計を進めました」と西田さん。


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27 8月, 2009

ジャパンアーキテクツブログがスタート!

残暑も過ぎ秋の気配が感じられる今日この頃、朝夕めっきりと涼しくなってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。


さて、先月よりニュースレターでもお伝えしておりました通り、ブログが正式に公開される運びとなりました。

ジャパンアーキテクツは、メンバーの皆様とジャーナリストをはじめ様々なユーザーとの接点として多くの皆様にご利用いただいてまいりました。特に海外からのアクセスは年々増えており、私どもを介して国内の作品が海外に紹介されることを大変光栄に存じます。

ジャパンアーキテクツには現在100名を越える建築家や造園家の皆様にご参加いただいております。今回開設いたしましたブログを通じて、メンバーの皆様の今をお伝えし、さらには、建築やランドスケープの今をより多くの方々へお伝えできればと思っております。メンバーの皆様にも現場報告やオープンハウス、展覧会等、最新の情報をご投稿いただくことによって、幅広い内容でより充実したコミュニケーションの場をご提供できることを期待しております。

今後ともジャパンアーキテクツのブログにお立ち寄りいただければ幸いです。


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20 8月, 2009

[New Architect] 矢敷潤建築設計事務所


矢敷潤さんがジャパンアーキテクツにご参加くださいました。

http://www.japan-architects.com/yashiki


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08 8月, 2009

アトリエ・天工人の「A-ring」

アトリエ・天工人のアルミハウス・プロジェクト「A-ring」のオープンハウスに行ってきました。場所は金沢市近郊の野々市です。
「A-ring」は山下保博さん率いるアトリエ・天工人肝いりのゼロエミッションを目指した究極のエコハウスで、国交省「省CO2推進モデル事業」として助成金対象に採択された注目の住宅です。プロジェクトには産・学・地域、多くのプロフェッショナルが携わっており、それらを全てまとめ形にしたのがアトリエ・天工人です。なにぶん前例のない住宅なので多くの困難を克服してのお披露目。




小松空港から「アルミハウス・プロジェクト」ご一行様バスに乗車し現地に到着。

到着するとテレビ取材クルーも。

アルミのシルキーな質感が美しい外観。庇が大きく出ている。

エントランスホール(左側)から入ると、この住宅の"心臓"であるアルミ・リングが早速迎えてくれる。

リビングに進むとアルミ・リングから優しく冷気が発せられ部屋は穏やかな涼しさ。エアコンの音がないのでとても静か。

バスルームも同じアルミ・リングで組まれている。こちらのリング内には給排水の配管が組み込まれてる。

冷暖、給排水、照明が組み込まれたリングはキッチンに。

アルミ・リングはアルミサッシメーカーと共同開発された押し出し材で、高さ・幅は自由に組み上げることが出来る。また住宅の構造自体もほとんどがアルミで組まれており、将来的なリサイクル性も考慮。

2階には1階から伸びるリングが床から突き抜けている。これで2階の冷暖房をまかなう。

1階部分の屋根は緑化され、空中庭園のように。さらに2階の屋根にはソーラーパネルを設置。

「A-ring」はプロジェクトメンバーでもある金沢工業大学M教授の自邸。
バスルームのガラスには「Aluminium House Project '05 -'08」。

外構は山下さん自らが説明して下さった。

家の周りをツル植物が囲み、フレームの上部からミストを発生するスプリンクラーが付いている。これも暑さを和らげる仕組みの一つ。

スプリンクラーなどに使う雨水タンク。

地熱も利用しているので地中に水を循環させるためのポンプも設置。

こちらは熱交換器。これで地中と屋内の熱交換を行う。

雨水、地下水、地熱、太陽、自然から得られるエネルギーを有効に利用。それらを効率的に使うためのコントローラーが一カ所にまとめてある。

テント内ではパネル展示などもあり、オープンハウスというよりエコ技術の発表会といったおもむき。CO2削減のためにこの住宅が一つの基準として引っ張っていくことになるのでは。



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