01 11月, 2009

佐藤宏尚の「斜柱の住宅」

佐藤宏尚建築デザイン事務所の「斜柱の住宅」オープンハウスに行ってきました。場所は目黒の油面、目黒通りから少し入った住宅地。


一見4階建てにも見えますが3階建ての木造。1Fにはガレージ。

ガレージにはアルファスパイダーが納まり、奥には一段下がって車と一緒に過ごすことが出来るご主人のホビー空間が 。そのためガレージでありながら右側にはトイレ。左奥には船舶用の丸窓を設置。

ガレージから居室に上がる階段は3Fまでの吹き抜けになっており、左側は上までガラス張り、天窓から光がたっぷりと注ぐ。

2Fは寝室と水回り。オイルが塗布されたアッシュ材の床に浴室からタイル貼りの台がせり出している。

タイル貼りの台の下は収納に。

さらに左側に鏡が隠れていて、化粧台に早変わり。

浴室。ガラス、鏡、大きな窓、美しいタイル貼りで銭湯のような開放感があります。照明も船舶用のもの。

佐藤さんご自身もこの開放的なバスルーム空間はお気に入り。北西の窓の向こうは公園になっているので視界が開ける。

2Fは室内の雰囲気を大切にするために照明のスイッチがなく、階段の手すりの裏に隠れるように設置されていて、しかもトグルスイッチ。ご主人は某家電メーカーのプロダクトデザイナーとのことですので、こういったディテールがお好きなのが伺える。

3Fリビングは4面からの光と、3.6mの天井高から明るく開放的。奥はキッチン。

そしてこの住宅最大の特徴はこの"斜柱"。120角の材を柱でもありブレースでもある構造にし、耐力壁の機能を持つ。"斜柱"は各階ごと梁に金属パーツで接続されている。「耐力壁だからといって壁でなくても良いのでは?というユニークさを取り入れています」

"斜柱"の反対側の壁にはボルトが打ってあるが、今後ここにはクライミング用の壁が設置されるそうだ。

外から "4F" に見えた部分はロフトだった。手前に見える手摺りはかなりの太さの無垢材を使用し、手摺り子の支持をできるだけなくしている。そうすることによってご家族皆で足をぶら下げながら一列に座ることが出来る。

吹き抜け階段の最上部。

北西の公園から。バルコニーの手摺りや玄関のひさしは亜鉛メッキが施され、素材のアクセントになっている。

愛車アルファスパイダーと。




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