13 9月, 2010

山縣洋さんの住宅「IN」邸

山縣洋さんによる「IN」邸のオープンハウスに行ってきました。場所は小田急玉川学園前よりしばらく歩いた住宅街。

敷地は210m2、木造2階建ての建て替え。画家である母親と、ポーランド文学の研究者である娘さんが住まうため、アトリエや書斎が構成されています。

ガレージは画家の住宅を思わせるような仕上げ。

玄関。右手前に回り込んで書斎。 階段の右がアトリエ。半階上がった奥が寝室。

書斎。壁一面に数千冊の本が収納できる書棚。

はめ殺しの窓から庭が絵画のように切り取って見えます。

アトリエ。広さは16畳、右側は絵画の収納庫。 イーゼルに掛かてある絵は小さいですが4m程もある絵を描かれるそうで、床に置いて橋を渡して作業することが多いとのこと。

絵画の大きさに合わせ何種類かの収納が設置されています。このスペースだけで6畳ほどあります。

窓は低めに設定し近隣の建物が景色に入らないように工夫されています。

1階寝室。

2階LDK。

奥は掘りごたつを配した和室

キッチン。左のカウンターの上にはこの家の検討モデルたち。 異なるプロジェクトなのではと思うほどデザインが多様で、試行錯誤を繰り返した跡が伺えます。

南側には広めのテラス。

北側の和室 。左奥は納戸。納戸の上には施主お気に入りの照明で建て替え前の家から流用。

最終案と掘りごたつ。ここに座ると山の緑を眺めることができます。

テラスを挟んで反対側には2階の寝室。

2階寝室。

テラス越しに見えるLDK。

屋上から。テラスの下はアトリエで、手前のガラスはアトリエを照らすトップライト。画家である施主は、絵を描く"仕事"と"日常生活"はセパレートした世界でありたいと要望されたそうです。そのため1階では仕事、2階では仕事のことを忘れてくつろぎ、寝室では1人の時間を楽しめるようゾーンで切り替えができるような構成となっています。「施主の価値観、生活スタイルをなぞるように設計を進めた結果、通常の住宅とは異なるスケール、空間構成をもった住宅ができたのでは。」と山縣さん。

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