25 11月, 2011

"いえつく" による住宅「いえつく5」

週末建築活動集団 "いえつく" による「いえつく5」のオープンハウスに行ってきました。場所は東京西荻窪の住宅地。
"いえつく" とは、建築やコミュニケーションの設計に関わる仕事をしている仲間で、週末自由に "建築活動" をする集団。知人や友人のための建築を仕事とは切り離して作り上げる活動で今回5作目。

敷地面積60m2、建築面積36m2、延床面積74m2、木造2階建て。今回施主はいえつくメンバーでもある角田 (つのだ) 大輔さん。

西荻とこの路地の密着した雰囲気がとても気に入った角田さん、メンバーで話し合いテーマを「通りに住まう--ご近所づきあいをデザインする」としました。

ご近所付き合いができるよう縁側を設置。手前の扉は奥さまが営むネイルサロンへのにじり口。玄関は奥を左に入ったところ。

玄関を入ると庭が中にも取り込まれている "招き入れる空間"。暑さや寒さの厳しいときにもご近所さんが集まれます。 右側は寝室とトイレ。

そこかしこにご近所付き合いできる工夫が凝らしてあります。

1階寝室。将来子供部屋に分けることも可能。左の扉は水回り。


床に並ぶのは絵馬。

建設中に現場を覆っていた養生シートのハトメにぶら下げておいたら、ご近所さんや通りすがりの人が自由に絵やメッセージを残してくれたそうです。(photo by いえつく)

ネイルサロンは2階にあります。

2階も半外のような雰囲気。奥の左がネイルサロン。

半外を演出しているのはオーストラリアの使用済み鉄道枕木。ユーカリ材なので有害な防腐処理がされておらず、屋内でも使用できるそうです。

ボランティアの設計とはいえ、光や熱、空気の流れ、枕木の強度も綿密にシミュレーションしたそうです。

ネイルサロン「Riceetto」。隠れ家という意味で、あえて1階の路面店にはせず "半プライベート・半オープン"に。静かに口コミで知られていくような店にしたいとか。

中からは借景で緑を望むことができます。床は味のある中古の木材を使用。

隣は居室のリビング。

ハシゴの上は収納に使うロフト。

リビング奥の階段からは屋上へ。



いえつくメンバーと、外構やコミュニケーションデザインを担当したPEA...。
後列右から水野義人、穂積雄平、三谷健太郎、多田直人。前列右から角田大輔、PEA...の二人川上恭輔、落合正行。※敬称略
いえつくや、今回のプロジェクトの詳細はコチラからご覧下さい。

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