13 12月, 2011

レベルアーキテクツの「北参道の住宅」

レベルアーキテクツ (Kazuki Nakamura & Kenichi Izuhara/LEVEL Architects) による東京渋谷区「北参道の住宅」のオープンハウスに行ってきました。


敷地面積88m2、地下1階・地上3階建てのRC造+木造。ファサードはモルタル仕上げ。

大きな扉を開けると、まず中庭があらわれる。

中庭に入ろうと外壁に目をやると、端面に呼び鈴とポストが。

エントランスを入ると何とスケボー用のバンクが!そのサイズは6.3m×3.3mの長円形。凹み具合が写真では分かりづらいのでスタッフの方に寝そべってもらった。

バンクはご主人の希望で設置。はじめ深めに掘っておき、コンクリートを敷いては試しにすべるのを繰り返しながらいいカーブになるように調整していったそうだ。

ファッションデザイナーのご主人。趣味で集めた小物が至る所にディスプレーされている。

バンクの奥にはピアノがご趣味の奥さまのスペースで、後に防音扉が設置される。ピアノ室の下が地下になっており納戸として使用できる。

2階へ。2階から上は木造。

2階リビング。この住宅のテーマは「ニューヨークのソーホーにあるような倉庫」。窓は格子を多く入れ倉庫らしさを演出。

ピアノ室にも敷いてあったが、床のフローリングはご主人のショップで使われていた床材を流用。壁はモルタルではなくカチオンのままの仕上げ。


同じく2階のダイニングとキッチン。階段室の壁には中国から取り寄せたの古レンガを荒く貼り込んである。

左の扉は収納で、右はトイレ。アンティークの家具や小物も多いが、ここは古く見えるように製作した。普通の建具屋さんでは"きれい"に仕上げてしまうため、こういった建具を取付慣れている建具屋さんにそれらしく仕上げてもらう必要があった。

キッチンはとても新築には見えない見事な仕上げ。シンクはコンクリート。壁の黒いムラはクリア仕上げの際に出る浸透性の違いによって自然に現れた風合い。

3階へ。階段室は広めにゆったりと。

階段室の最上部にはトップライト。3階には個室が2つと、水回り、テラスが配されている。

水回りへ。

浴室。施主の要望で床や浴室には不向きな粗いタイルをあえて貼り込み雰囲気を出した。

浴室からはテラスを挟んで寝室。屋上もデッキ仕上げになっている。

トグルスイッチが納まるのは特注のパネル。ファッションデザイナーのご主人らしくベルトのバックルなどに施す仕上げだそうだ。

寝室。床や壁には下階でも敷かれていた使い込んだフローリングを流用。

反対側 (南東) にはトップライト。

ベッドの頭上に取り付けられるのはビンテージの歯科用照明。もちろん光量はかなり落としてある。

中村和基さん (左)、出原賢一さん (右)。「アンティークやビンテージをこよなく愛するお施主さんと意見交換しながら、使い込んだような風合いを細部にまで出していくという工程はとても新鮮で楽しい体験でした」


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