28 5月, 2012

谷尻誠による「 沼袋の集合住宅」

谷尻誠さん (Makoto Tanijiri/Suppose Design Office) による「沼袋の集合住宅」を見学してきました。中野区沼袋の新青梅街道に面した場所。

三角形に近い台形の敷地は面積145m2、建築面積97m2、延床面積434m2。RC造地上6階建て、高さ22m。向かって右面が北。

南側から。施主は、建物が地域のシンボル的な存在になって欲しいと望んだそうです。

上階にいくに従ってすぼまるシルエットと荒く仕上げたファサード、大きな窓により強い印象の外観になっている。
外壁のすぼまりは、そのまま壁の厚みが薄くなることに比例しており、上部が軽くなり無柱構造が容易になったとか。構造はオーノJAPAN。

通りに面して車2台分のガレージと駐輪場が左に。奥が建物の入口。

エントランスホール。 賃貸は6戸、オーナー家族用に2戸、計8戸。

まずは5階へ。5階の半分はオーナーの住居。もう半分は賃貸。

中に入ると、内部屋を設けた谷尻さんお得意のレイアウトに。

内部屋の外側は大きな掃き出し窓により内庭に感じられる。

オーナー住居はさらに6階へと続く。

6階はワンフロア専有なので大きな内部屋と、それを囲む内庭の構成。

内部屋の中は天井高4250mmの開放的な空間。

反対側から見ると上にはロフトが設けてあり、さらにせり出した庇がキャットウォークのようになっている。

キッチン側からの眺めは3方上下に抜けており空中に浮いているような感覚になる。

外庭空間はいくつかに仕切られており使い勝手がよくなっている。


この高さで掃き出し窓はかなりスリリングですが、さすがにこの後手摺が取り付けられるそうです。

キッチンの裏側にも回れるようです。

裏側は水回り。右の扉は南面に設けられた小さなバルコニー。室外機置き場などに使用。

ロフト。

おや?何か見覚えがあるな...と思ったら2010年の「小平の家」に通ずる風景。

オーナー住居を出て共用の階段室。窓が小さいですね、2枚目の画像に戻っていただくと階段室の開口が意匠でうまく処理されているのが分かります。

1階の賃貸住居。内部屋を設けたレイアウトは同じ。あえて言うなら1LDKか1DKでしょうか。ちなみにこの部屋の賃料はは38m2で¥120,000。他は¥110,000~¥125,000とのこと。



オーナー住居も、賃貸住居も特に「何部屋」とは計画しなかったそうです。曖昧な空間を用意し、住まう人が自由に使うことができるようにしたそうです。

5月27日現在入居者募集中だそうで、ディベロッパーはタカギプランニングオフィス。アパート名は「La Torretta」になります。

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