05 6月, 2013

菅原大輔 / SUGAWARA DAISUKE 設計による「石切の家」

菅原大輔 / SUGAWARA DAISUKE 設計による「石切の家」の内覧会へ行ってきました。
設計イメージ:SUGAWARADAISUKE 
大阪府の山並みに佇む 敷地面積 558.98㎡、建築面積 217.36㎡、延床面積 260.38㎡ の個人住宅、RC造2階建て。

全体模型:SUGAWARADAISUKE 
山脈に連続する地形に沿うように配置し、ボリュームの位置を微妙にずらすことで、収納スペースを作りやすくしています。 主要な部屋からは大阪の街が眺望出来るようにそれぞれの部屋や窓の配置に工夫がなされていました。 

設計イメージ:SUGAWARADAISUKE 
堅強石垣で作られた敷地に、石垣のからの連続で自然と人工の中間であるコンクリートを使用し、全体を緑色に塗装。塗装は、イメージに合う緑になるまで3度塗り替えたそうです。

左ガレージ、中央隙間が玄関扉になっており、岩の中に入って行く様なイメージです。

左奥:玄関 
右側の階段を登って行くと屋上へ続きます。

設計イメージ:SUGAWARADAISUKE
海外からの来客が多いので、屋上では人が集まってパーティーが出来るように少し広い空間を設けています。

「眺望や屋外の行為応答する居場所」
山並みを背景に家のほとんどが見渡せます。

右はトップライト 
トップライトの下は玄関通路となっています。

玄関に戻り、岩の中に入ってみます。

玄関を入ると、洞窟の中のような印象的な空間。 

少し進むと吹き抜けのトップライトから間接的で優しい自然光が入ってきます。 光の加減がとても気持ちがよいです。 

さらに奥に進むと、左にはキッチン、右側にはダイニング、先には大きく開けたリビングルームが配置されています。狭く低く暗く入り、高く明るく空間を広げるアプローチ。 

一番光りの入るリビングルーム。 
時間帯によって入り込む光の強さや角度が違うので緑色の壁の色が驚くほど変化していきます。影になる部分は限りなく黒に近い深い緑に見え、光が直接当たる壁は明るい草木色に見えます。 奥に見える白い部屋はトレーニングルーム。

トレーニングをしながら景色を楽しめるようにと窓の位置は少し低めに設定されています。 隅々まで行き渡った心遣い。

奥の壁には鏡 。外には雨水貯留槽。
タンクに貯めた雨水を普段から水道水の代わりに使用。

リビング 
右側の壁は崖側であるため、耐震壁構造。 天窓からは時間帯によって細い自然光が入ってくる仕組みに。 四角い開口部の向こう側には白い部屋のキッチン。 
緑は外、白は内。岩の内外に分け空間に変化を。 

キッチン

リビングから中庭を望む

リビング 設計イメージ:SUGAWARADAISUKE 

大きく大阪の街に開かれたリビング

ワインセラーのあるダイニング 

ダイニングからは中庭が望めます。 

フロア

中から外へ続くグリッド 。天井も同じ。

どこまでも続いていくようなグリッドは空間の広がりをもたせてくれます。

階段室から 

扉の奥には和室 

障子を開けると小さな坪庭 。仏壇に光を届けます。 

和室から見た階段

階段室の採光がとても明るいので、登りたくなります。 

寝室に続く廊下 

寝室


バスルーム

里帰りをされるお子様の部屋・ゲストルーム 



設計:菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE

「大阪の山並みに佇む住宅は、要求された諸室を地形に沿うように配置し、これらを大阪平野への眺望や屋内外の関係が最適になるように変化させた。結果として、岩のように積み上げられたその内外には、光や風景が異なる居場所群が展開している。荒々しく着色された表面は、季節と時間によって闇にも新緑の植物のようにも見える。
山の一部のようなこの場所での体験は、地形 / 機能、自然 / 人工が融合した山城のようでもある。」

設計 :菅原大輔 / SUGAWARADAISUKE
設計協力 :原田勝之 / (実施設計)
構造 :オーノJAPAN
施工 :まこと建設株式会社

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