長谷川逸子・建築計画工房 (Itsuko Hasegawa Atelier)による共同住宅「NISHIMAGOME TERRACE COURT」の内覧会に行ってきました。場所は大田区の西馬込。
敷地面積1,800m2、建築面積900m2、延床面積2600m2。30戸の賃貸住戸とオーナー家族の住戸からなる。手前角、敷地目一杯ではなく曲がり角の見通しが良くなるよう近隣への配慮が見られる。
敷地東面は60mある。傾斜地のため以前は擁壁が続いて建物は一段上にあった。
大きく二棟の構成で左がオーナー棟(一部賃貸)、右が賃貸棟。人が立っているレベルは1階だが法規的には地下になり、その殆どが駐車場や駐輪場にあてられている。
まずは賃貸棟へ。
エントランス。天井に張られたガルバリウムの波板が奥行きを、正面は横へ伸びる階段が広がりを持たせている。
階段は2階レベルまで続いている。
大階段左右に、屋外や半屋外の階段が構成されている、廊下とも絡みながらどこへ足を踏み出そうか迷う。
階段を上がると中庭が広がっていた。低木から高木、常緑樹や落葉樹、季節毎に花を付ける木々は長谷川さん自らが計画し植えられた。
部分的にガラスがミラーになっており、木々を写し込み奥行きを感じさせている。
玉砂利洗い出しで仕上げられた小道は建物に吸い込まれるように配されている。
階段室とも連続する小道。敷地と建物の表情は異なるが、それぞれが結びつき一体となったデザインだ。
賃貸住戸。28m2から60m2まであり、多くは40m2台。賃料は15万~27万。(入居者募集中で取扱は三井不動産住宅リース)
30戸のうち間取りは22パターンもある。
4階から。 賃貸棟は中庭を囲むようにコの字型になっている。
通りに面した1階にはガレージ直通の部屋もある。
居室からはガラス越しにガレージと連続し、車やバイク好きにはたまらないタイプだ。
次にオーナー棟へ。こちらの共有部を介して施主世帯と親世帯に分かれる。 正面奥はホビールーム。
ホビールームはガレージと連続している。
共有部の階段室、下から階段を上がって振り返る。ガラスの向こうに中庭を望むことができる。
施主住戸のリビングへ。 右側の玄関から回って入ってきた。右奥がキッチン、正面奥が水回り、左奥が階段室で室内エレベーターも見える。床はホワイトアッシュ材。
上の写真で見えた引戸を動かすと鏡が現れ、庭の緑を写し出す。
キッチン。 それぞれの天板はコーリアン。
3階子供室の一つ。ダークな色調の家具は木材ではなく、均一な表情になるようメラミン化粧板を選択。
3階から中庭を見る。左手前は施主住戸のプライベートコート。
4階主寝室
この日長谷川逸子さんは手掛けている「ふじのくに千本松フォーラム」の展示・イベント施設である「キラメッセぬまづ」の竣工式のため不在だったが、後日コメントをいただいた。
「広々とした緑の中庭を囲むように各室を配置し、中庭を横断し散策する中で、通路やテラスから様々な緑の風景が楽しめるように設計しました。緑によってリラックスする住まいのあり方を提案しています。」
「広々とした緑の中庭を囲むように各室を配置し、中庭を横断し散策する中で、通路やテラスから様々な緑の風景が楽しめるように設計しました。緑によってリラックスする住まいのあり方を提案しています。」
「キラメッセぬまづ」の写真も届いた。(photo: URBAN ARTS)
========== japan-architects.com ===========
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com
建築・デザインのイベント情報 >>What's happening
建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com
建築・デザインのイベント情報 >>What's happening
建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール