29 10月, 2013

外苑前で開催の新しいデザインイベント Any Tokyo 2013

秋のデザインイベントに新しく加わった Any Tokyo 2013 に行ってきました。場所は神宮外苑入り口の隣にある青山CI PLAZA。

蛍光オレンジが目を引く会場。


Any Tokyoは、「さまざまなデザインやアイデアのその先にある暮らしのことを想像します。誰かの為、何かの為に、モノやコトを創る人々と、そのデザインやアイデア。Any Tokyoはそんな、これからのデザインやアイデアが一堂に会するデザインイベント。」


参加デザイナーは、ダニエル・ウィドリッグ、エマニュエル・ムホー、柴田文江×酒井産業、h220430、鳴川肇、村山誠、マティアッツィ、マックス・グナワン、平川紀道、アウトオブストック、ノザイナー、パブロ・パルド&ダナ・キャナム、高橋良爾+田中章愛、トラフ建築設計事務所、イヴ・ベアールの15組


'キネシス' ダニエル・ウィドリッグ




'sparkling bubbles' エマニュエル・ムホー × コカ・コーラ Heritage Glass








'Lumiosf' マックス・グナワン
'CLAMP' パブロ・パルド&ダナ・キャナム

'CLAMP'


'レイヤードウッド' 柴田文江×酒井産業


'青の重' アウトオブストック



'Design for craftsmanship'  NOSIGNER


'コロロワゴン' トラフ建築設計事務所


'Minamo' 高橋良爾 + 田中章愛


'Unusual chai', 'Thin chair' h220430


'テンセグリティー・テーブル', 'テンセグリティー・ツリー' 鳴川肇



 【Any Tokyo 2013】
会期:2013年10月25日~11月4日
場所:青山CI PLAZA 2F
詳細:http://anytokyo.com/2013/


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26 10月, 2013

21_21 DESIGN SIGHT「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」レポート

10月25日より21_21 DESIGN SIGHTで始まる「日本のデザインミュージアム実現にむけて展」の内覧会に行ってきました。 (Toward a Design Museum Japan)

 10年前三宅一生が朝日新聞へ寄稿した記事。「美術やデザイン行政の無策ぶりに、企業が文化事業から後退し、そして明日に希望を持てない若者たちの姿に端的に表れている。創造のエネルギーは国を活気付け、豊かにする。世界の主要都市にデザインミュージアムは存在するが、世界に誇るデザインの宝庫日本にそれがない。先人たちが遺した素晴らしいデザインを保存・紹介し未来に向けて同時代の動向も示すデザインミュージアムをつくろう。」


 それから4年、三宅一生の思いを実現させる第一歩、デザインとは何なのかデザインと社会の関係を問うという位置づけで2007年に21_21 DESIGN SIGHTは開館した。
本展は、ここで開催された23の展覧会やイベントを再構築し、日本のデザインミュージアム実現に向けて求められることを問う展覧会だ。



安藤忠雄によって設計された21_21の模型。建設の悪戦苦闘ぶりがわかる写真と共に。


 多彩な海外のデザインミュージアムと個性的なコレクションを持つ日本の美術館・博物館の事例を映像で紹介するコーナー。


 本展はこれまで21_21で開催してきた23の展覧会が4つの軸に沿って再構築されている。


 ギャラリー1では、【CREATING】個の創造力の深化を示す〈デザイン/アート/スピリット〉の系
「すぐれた表現者は、自らが源流とするものを、時空を超えて目の前にあるかのように語る。」三宅一生が深く交流してきた表現者の系譜を5つ紹介。



 2009年 'U-Tsu-Wa/うつわ ― ルーシー・リィー、ジェニファー・リー、エルンスト・ガンペール 展'


 2010年 'クリストとジャンヌ=クロード展'


 2011年 '倉俣史朗とエットレ・ソットサス展'


 倉俣史朗の傑作、'ミス・ブランチ' にまた会える。


 2011年 'アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue 展'


 2012年 '田中一光とデザインの前後左右 展'


 ギャラリー2では、左から3列に以下の3つの軸で並んでいる。
【LINKING】地域を世界につなぐ〈東北/祈り/ユーモア〉の系
【MAKING】デザインを駆動させる〈素材/技術/革新〉の系
【FINDING】身近な題材から世界を捉える〈モノ/コト/仕組み〉の系





 深澤直人さん。2009年 'THE OUTLINE 見えていない輪郭 展' の前で。
「すでにデザインミュージアムはいつ姿を現すのか?という共有された "暗黙の予測" がある。これまで21_21で開催してきたいくつもの展覧会はその助走のようなものです。」




 佐藤卓さん。2013年 'デザインあ展" は全展覧会最多の22万人の来場者があった。
「21_21の根っこには "デザインミュージアムをつくろう" という考えがある。本展は第0回という位置づけです。皆さんの力を結集して今後も回数を重ねて実際の実現に向けて準備していきたい。」





内覧の解説は森山明子さんが行った。

展覧会のチラシ、ポスターは吹き出しをモチーフにデザインされている。ここに、皆と意見交換する機会にしたいという強い想いが込められている。

【日本のデザインミュージアム実現にむけて展】
会期:2013年10月25日〜2014年2月9日
場所:21_21 DESIGN SIGHT
詳細:www.2121designsight.jp/program/design_museum_japan/

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25 10月, 2013

ギャラリー・間「ARCHITECTURE FOR DOGS - 犬のための建築展」レポート

10月25日よりTOTOギャラリー間ではじまる「ARCHITECTURE FOR DOGS - 犬のための建築展」の内覧会に行ってきました。
参加するのはアトリエ・ワン、伊東豊雄、M V R D V、隈研吾、コンスタンチン・グルチッチ、妹島和世、トラフ建築設計事務所、内藤廣、坂茂、藤本壮介、ライザー+ウメモト 、原デザイン研究所、原研哉。

 今回の企画について原研哉さんは、 「犬のための建築は動物の建築ではありません。地球に住むほとんど誰もが犬のことをよく知っている普遍的なプラットフォームです–」


 「 人間は人間の尺度で環境をつくってきました。人間の傍らにたたずむ犬たちを見ていると何か新たな建築の可能性を感じます。もしも犬の尺度で環境を仮想するとしたらそれはどんなものだろうかと。10年以上前から考えていたことですが、これをネット上に立ち上げてみることに興味がわきました。」


 展覧会は2012年末のマイアミ、今年6月のロングビーチを巡回しての3回目。 


 設計条件は「DIYできること」


 そのためここに展示されている作品は全てwebサイトで設計図がダウンロードでき、作り方のアニメーションも用意されている。実際に作った家の画像や自分で考えた家を投稿も出来るインタラクティブな展覧会だ。 http://architecturefordogs.com


 ライザー+ウメモト×チワワ


 妹島和世×ビションフリーゼ


 コンスタンチン・グルチッチ ×トイプードル


 藤本壮介×ボストンテリア
半自然の存在である犬が家の中にいる。犬の家も屋外のような屋内であるような、その家に人間が小物を置いたり、犬がお気に入りの物を置いたりインタラクティブな関係をもたせた。後に構想したサーペンタインギャラリーのパビリオンはこの家のコンセプトとは無縁ではないそうだ。


  原デザイン研究所(三澤遙)×ジャパニーズテリア
紙一枚だけを折り曲げ紐で吊す。大工道具は必要なく文房具だけで作れる。


 MVRDV×ビーグル
出来るだけクラシックな形の犬の家にした。それをカーブさせることで揺れ、犬からの視線、人からの視線が変化する。


 原研哉×ティーカッププードル 
いつも下から人を見上げる犬、階段を上がることで人の目線に近いところに寄ってこれる。犬と人のスケールを調整する装置。 


 トラフ建築設計事務所 ×ジャックラッセルテリア
飼い主の臭いが付いた服が大好きな犬。フレームに服を着せて犬と世界で一つの関係性が出来上がる。DIYを重視しパーツと工程を極力減らした。左のようにキット販売も始まり工具を使わずに簡単に組み上げることが出来る。


 坂茂×パピヨン


 伊東豊雄×柴犬
歩行が困難になった犬のため。


 内藤廣×スピッツ 
熱がこもりやすいスピッツ。アルミパイプで放熱性を良くした。


 アトリエ・ワン×ダックスフンド 
ダックスフンドは階段の上り下りでヘルニアになりやすいことからスロープにした。登ることで人の目線に近づけ、人も寝椅子のように使うことで犬に目線を下げられる。積み上げたり、横に並べたり展開できる。


 隈研吾×パグ
これを作るのは大変そうだ...


 4階展示室では本展にて初公開の原さんの作品 'D-TUNNEL' をコンセプトは同じで、様々に展開したものが並ぶ。


 素材を変えてみたり、人が使える機能を持たせたりと。



 犬と共存した設計を進めると新しい発見や可能性がある。


 展示室の奥には「犬のための建築を設計してください。」と誰もがアイデアを描けるコーナーが設けてある。これがまたネットに上げられ世界中に届けられるわけだ。


記者会見にて左から原研哉、Elien Deceuninck / MVRDV、John Hall / Imprint Venture Lab、藤本壮介、鈴野浩一・禿真哉 / トラフ建築設計事務所、塚本由晴 / アトリエ・ワンの各氏。 「展覧会、ネット、書籍の三位一体となった企画。新しいメディアを作ったのではと思っています。」と原さん。

【ARCHITECTURE FOR DOGS - 犬のための建築展】
会期:2013年10月25日〜12月21日
場所:TOTOギャラリー・間
詳細:www.toto.co.jp/gallerma/ex131025/index.htm

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