03 10月, 2013

吉岡徳仁「クリスタライズ」展レポート

10月3日より東京都現代美術館にて開催される吉岡徳仁の個展「クリスタライズ」内覧会に行って来ました。 (TOKUJIN YOSHIOKA - Crystallize)

 本展は吉岡さんの国内最大規模の個展。インスタレーションを含む代表作、国内初公開作品など約30点の作品が展示され、吉岡さんの作品世界を包括的に概観できる貴重な機会となっている。

 'Water Block'。 水の塊のような透明ガラスのベンチ。

 'Swan Lake'。 結晶の成長過程でチャイコフスキーの白鳥の湖を聴かせ、その曲の振動で自然結晶の形状が成長するという結晶の絵画。2007年から取り組んできたクリスタライズドプロジェクト(水槽の中で自然結晶を成長させて造形を作り出す試み)の一つ。





 半透明ストローを用いたインスタレーション'Tornade'を抜けると 'Rose' が現れた。

 'Rose'。生きているバラを結晶化させた彫刻。


 '蜘蛛の糸'。
7本の糸から生み出された結晶の椅子。



 結晶が育つ元の構造となる糸と、成長中の椅子も展示されている。

 '虹の教会'。40cmのクリスタルプリズム500本でつくられたステンドグラスが美しい七色の光を放つ。吉岡氏が20代から構想している建築プロジェクトの一部である。



 虹の教会のイメージドローイングも展示されている。

 'レインボーチェア'。虹の教会の内部空間にシンボルとして設置する椅子。

 'レイ オブ ライト'

 代表作の 'パーネチェア' と 'ハニーポップ' も。

 ミュージアムショップ脇のスペースもお見逃しなく。吉岡さんの原点と言える 'Silicon Hat' 、'Ring Bag' が展示されており、イッセイミヤケのためにデザインしたこれらの作品が彼を世界的に有名にしたきっかけだ。

吉岡徳仁さん。「本展のタイトルCrystallize(クリスタライズ)は、自然のエネルギーを結晶化し作品を生み出すという意味が込められています。人間の創造を超えた造形は人の心を動かします。自然につくることをすると、建築、絵画など分野も関係なくなる。今回はそういった物作りの考え方、世界観を表現出来たと思います。」

【吉岡徳仁 ー クリスタライズ】
日時:2013年10月3日~2014年1月19日
場所:東京都現代美術館
詳細:www.mot-art-museum.jp

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