26 1月, 2014

富永哲史による「オビノイエ」

富永哲史 (Tetsushi Tominaga Architect & Associates) の設計による「オビノイエ」を見学してきました。文京区の茗荷谷駅から数分の場所。12月にオープンハウスが開催されたが完成してから伺った。

 敷地面積77m2、建築面積46m2、延床面積111m2。RC造+木造。地下1階、地上2階建て。敷地の奥に向かって傾斜地のため、1階に見える部分は地階だ。


 4つの帯状の箱がずれながら重なる。ずれた部分はトップライトだったり、下向きの開口だったりと水平方向には閉じ気味だが垂直方向にいくつもの開口が設けてある。


 玄関に近づき見上げるとグレーチングが見える。上のグレーチングは後ほどキッチンで紹介する。


 玄関を入り納戸から振り返る。納戸には自転車も入る。


 外観で見えたずれはこのようなトップライト。


 玄関から見ると右に収納、水回り。突き当たりにご主人の寝室。左には収納、エレベーター、階段室。


 廊下を進み見上げるとガラスの天井。ペントハウスから垂直に光が注いでいる。歩くのはご自身も撮影に訪れた富永哲史さん。


 広めの浴室にも納戸から伸びるトップライトが続く。


 ご主人の寝室。浴室からも見えた坪庭に面している。植わっているのはシェフレラ。


 1階へ。


 1階には平面の中心にウォークインクローゼットが二つレイアウトされている。左が奥さまの寝室、廊下の奥が子供室。


 子供室。造り付けの机や棚。ぶら下がるのはハンモック。


 クローゼットの引戸は部屋の開閉を兼ねている。


 回り込むと何と奥さまの部屋とは繋がっていた。将来的には仕切れるが、お子さんがまだ小学生なので頭を付き合わせながら寝ている。ここのトップライトからは今の時期木星を見ながら眠りについているそうだ。(オリオン座の左上に見える黄色い明るい星)


 廊下からは上階のダイニングテーブルが見える。


 2階LDK。床はフレキシブルボードの下に床暖が設置されている。


 ペントハウスへ吹き抜けになっている。


 2階ではエレベータが見えないように扉がついている。


 玄関から見えたグレーチングにはプランターが置かれハーブが植えてある。料理をしながら手を伸ばせばいつでもハーブが採れるというわけだ。 


キッチンと反対側はアクメナが植わるテラスになっており、プライベートな空が眺められる。引越後1ヶ月半が経ち奥さまは「こんなに明るく快適なのに全く周囲が気にならない。都心でこんな生活ができるとは!」と感激していた。

========== japan-architects.com ===========
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com

建築・デザインのイベント情報 >>What's happening

建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール
>>Twitter   >>Facebook