11 3月, 2014

メゾン青樹 × ブルースタジオによる「青豆ハウス」

メゾン青樹 × ブルースタジオによる共同住宅「青豆ハウス」の内覧会に行ってきました。場所は練馬区の平和台駅から7〜8分の場所。

 敷地面積488m2に二棟、計8戸の賃貸住宅。東側には区民菜園が広がる。


 コンセプトは「住む人、集まる人、みんなで育てる共同住宅」。「集合住宅」ではなくあえて「共同住宅」と呼んでいる。


 外観を観察すると、板張りのボリュームからガラス張りのボックスが右へ左へと出っ張り、引っ込んだ部分がテラスになっている規則性が見えてくる。1住戸3層のトリプレットだ。


 建物はシンメトリーに二つに分かれる。敷地のエントランスは石が敷き詰められ、中央にシンボルツリーが植えられる。


 進んでいくと上に渡り廊下、下に大きな門扉。その先に階段がつく。


 奥まで行って見返すと階段は両腕を広げてテラスに接続される。1階の両側に見えるのはトイレや各住戸用の納戸。床には大谷石が敷かれている。 


 階段を上がったテラスは全住戸の玄関が面している。いつでも住人同士が顔を合わせ声を掛け合うことが出来る。


 黒い扉が各住戸の玄関で4つあるのが分かる。


 渡り廊下からは今後階段脇に植えられる2本の木と、その向こうに広がる広大な畑を眺められる。


 どの窓がどの住戸のものかよく分からないのが狙いだそうだ。


 室内に入ってみる。200mmほどある大黒柱が中央に、居室はその周りを豆の木のように絡みながら配されている。


 プランは各住戸大体同じで、2階にLDK、1階に水回りと寝室、3階に個室の2LDKだ。カップルから小さいお子さんがいる家族向けを想定。


 入居者はポーターズペイントの工場に皆で行って色を選び、特定の壁に自分で塗装した。つまり入居前から住人は既に全員顔見知りで、共同で一仕事終えているという!




  住戸が絡み合うため、まん中の膨らみは隣の住戸だったりする。



 60m2前後で家賃は約16〜17万円。近隣相場より40%程高いがすぐに全室決まってしまったそうだ。



 こちらの部屋では壁が煉瓦色に塗装されている。他にトイレの壁紙も入居者が事前に選ぶことができたそうだ。


 1階コモンエリア(共用部)にはピザ釜やキッチンが付く。また菜園や、植栽もこれからだという。


 ここに植わる木は落葉樹だそうだ。「住人皆で落ち葉を掃き、その落ち葉で焼き芋なんかいいじゃないですか!」と青木さん。


事業主のメゾン青樹代表 青木純さん(左) 、設計・媒介担当のブルースタジオ 大島芳彦さん(右)。
「青豆ハウスは成長する住まいです。コモンエリアを中心に住人の多様性と共に育てていっていただきます。シェアハウスの次のステップを体現できる住まいとして考えました。」と青木さん。
「テーマは “育む” です。畑が広がるこの場所は練馬の原風景です。ここではモノだけではない住み手の生き様までもシェアできる、賑わいの場所を提供できると思います。」と大島さん。



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