21 6月, 2014

田中裕之がインテリアを手掛けたシェアスペース「BUKATSUDO」

横浜・みなとみらいのドックヤードガーデン地下1階に、6月25日プレオープンする「BUKATSUDO(ぶかつどう)」の見学会に行って来ました。テーマは「大人の部活が生まれる、これからの街のサードプレイス」。近隣のオフィスワーカー、居住者、クリエイター等をターゲットに、肩書きをはずした集い・趣味の活動や街を豊かにする活動(=部活)を目的としたスペース。

 プロジェクトメンバーは、NUMABOOKS、umari、groovisions、田中裕之建築設計事務所、という面々。企画運営は株式会社リビタで、「ドックヤードガーデン活用事業」として横浜市や三菱地所などが支援する公民連携の取り組みだ。

ドックヤードガーデンは歴史的建造物である造船ドック跡地。左壁面中段に見える窓がBUKATSUDOだ。地上に白く光っているのが入り口で、アプローチが複雑で店舗としてはマイナスになる要因を、視点を変えて、秘密基地のようなサードプレイスとして生まれ変わらせた。

 三角形の817m2の空間。誰もが利用可能なコーヒースタンドを中心に、会員制の「WORK LOUNGE」、時間貸しの「KITCHEN」「HALL」などが配置されている。

 入るとまず会員制のワークラウンジ。近隣で働くビジネスマンのセカンドオフィスや個人事業者のコワーキングスペース等として60席用意されている。

 振り向くとワークラウンジが奥まで続く。

 壁にはドックの傾斜が現れている。

 一番奥にはよりプライベート感のあるスペース。 

 ワークラウンジを出るとキッチンがある。この日はケータリングの方々が使っていたが、貸し切りパーティーや、料理教室などとして利用できる。窓越しに国の重要文化財の造船ドック跡、というのがこの場所ならでは。

 キッチンの先には、セミナーや上映会の場などを想定した120m2のホール。

 キッチン前に戻り、右側には、、 

 コーヒースタンドと、右奥は次に何があるのだろう?と思わせる動線で続いている。

 正面に「BOOTH」とミーティングなどに使う「ROOM」。さらに右奥には「BUSHITSU=部室」や「STUDIO」、「ATELIER」がある。


 「BOOTH」館内BGMを流したりインターネット放送もできる機材の揃ったスペース。
奥の壁にあるのは工事中に剥がしたら出てきたという壁画。前の前のテナントであったゲームセンターの名残りで、建物の歴史をそのまま空間に活かしている。

 部活動なのでもちろんロッカーも完備。

 更衣室もある。

 「STUDIO」。ダンスやヨガなどのスクール、ご覧の太鼓のワークショップにも最適。

 「ATELIER」。工作やDIYのワークショップなどちょっとしたものづくりの空間として。

 「BUSHITSU」。この日はキックオフイベントとして「1日体験部活」を開催。「例えばこんな部活はいかがですか?」といった趣向で彩られた部室を、多くの人が興味津々に見てまわっていた。

 カメラ女子部。

 横浜自転車部。

 ヨコハマ ランドスケープ部。
オンサイトの鈴木裕治さん(中)がいました(部長?)

 お茶部。

 整体部。

 プレオープンする6月25日からはコーヒースタンド、ワークラウンジなどが営業を開始する。部室などを含めた10月のグランドオープンに向け、トークイベントなど様々な講座が開催される予定。

田中裕之さん。「コスト、空間、業務体系的な面で、「つくる」「つくらない」を予め決めて構成していきました。BUKATSUDOはやはり能動的なアクションになるのが良いと思い、スペースとしてもあえて全部を完成させず、余白を残したデザインにしました。」


【BUKATSUDO】 
https://www.bukatsu-do.jp



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