10 12月, 2014

ムトカ建築事務所による「ペインターハウス」

村山徹+加藤亜矢子/ムトカ建築事務所 (MURAYAMA + KATO ARCHITECTURE / mtka) によるアトリエ兼住宅「ペインターハウス」のオープンハウスに行ってきました。場所は相模原市中央区。

 敷地面積83m2、建築面積35m2、延床面積71m2。木造2階建て。
竣工直後一度オープンハウスが行われたが、告知が急だったことと、家具が入ってからが完成ということで改めて行われた。


 テーマは「対」。開口の大きさは異なるがサイディングの色を変え、グレーの部分で対称的な開口部のイメージを演出。


 1階はペインターである施主のアトリエ。引っ越し間もないことでアトリエはまだ整理がついていないのでご了承を。 
1階の広さ3/5がアトリエ。 


 階段の右側、2/5が水回りと寝室。2階はこの面積配分が反転し「対」になっている。
むき出しのラーチ合板は施主が塗り分けた。

 振り返ると外観から見えた図柄がある。内壁と一体で切り抜かれている。施主のデザインで、下側の二つの四角、上側の二つの三角、内側の二つの円、これも「対」。


 寝室。スキップさせた床は施主がDIYで作り上げた。


 2階へ。


 2階リビング。階段室はポリカーボネートのプラ段で囲い空調の効率を上げた。
こちらが2階の広さの3/5。

 階段室を挟んで2/5はDKと納戸。


 DKの色は、1階の水回りと同様にペイントされている。これらのペイントは竣工後ではなく、2週間ほど施工を止めて行われた。




 リビングを反対から見ると大きなスロープが!3階があるかのように見えるが、空調効率化のため階段室の “蓋” だ。
施工中に急遽このようにしたそうだが、結果「対」や「対角」を象徴するような意匠が現れた。

 天井高は3m。高めにして将来子供スペースとして使えるロフトを作る事を可能にしておいた。そのときこの滑り台にしては急過ぎるスロープが役に立つかもしれない。


 合板の継ぎ目を境に施主は自身で調色した塗料やオイルステンを使って丁寧に塗り分けた。




 サッシュは4種類の大きさで、それぞれ2種類の色を調達した。そしてグレーの枠を使った所にはシルバーの引戸。シルバーの枠にはグレーの引戸を「対」の位置で交換して据え付けるというこだわり。


 タイルカーペットは壁側に回り込ませて張り、床と壁の境が曖昧に。


 施主の山本桂輔さんは小山登美夫ギャラリー所属のアーティスト。


 絵画のほかに彫刻も手掛けるという。






加藤亜矢子さんと村山徹さん。「階段で分けた矩形の平面を、1階と2階で反転させ、それら二つのフロアを行き来することで広がりを感じられるようになっています。決めきらないで作ったこの住まいをお施主さんは存分に活用し、ご自身の手で成長させながら住まわれています。」



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