14 4月, 2015

猿田仁視/CUBOによる住宅「Green Wall」

猿田仁視/キューボデザインHitoshi Saruta / CUBO design architectによる世田谷区の住宅「GREEN WALL」を見学してきました。

 敷地面積79m2、建築面積31m2、延床面積62m2。
施主は外観・内観について、超ミニマルで、 最小限の要素でデザインされることを望んだそうだ。そして白い外壁は蔦(緑)に覆われたところで完成するため「Green Wall」なのだ。

 風致地区のため、前面2m、周囲1mの厳しい壁面後退が求められている。
トップライトのフレームが煙突の様に突き出ている。トップライトのサッシュはどうしても出っ張るので、それなら思い切って突き出し意匠にした。

 玄関を入り左を向くとホールになっている。左に寝室、突き当たりに水回り、右にスタディーコーナー、上にはロフトが見える。

 階段は集成材のロッドによる吊り下げ。
北側にはたくさんの開口。その向こうは外壁に挟まれた光庭がある。

 スタディーコーナーは勉強や、読書、趣味と使い方は自由。
床はナラ材。

 デスク横にビンテージのスイッチを発見。つまみを回転させ照明が点灯する。

 水回り。洗面と浴室の間に抜けが出来るよう開口を設けた。

 浴室から見た光庭。ここにも日影に強いツル植物を選んで植える。

 2階へ。開口からは一面にGreenが見えるようになる。

 2階LDK。南側(右)の開口は抑え、北側の外壁に反射した間接光でメインに採光。
ファサードの妻面がシンメトリーになるように、棟が折れ曲がっているのが確認出来る。

 間接光メインの中にトップライトの強い光を通す。煙突の様なトップライトからは刻々と表情が変わる光を楽しめる。

 反対側にはキッチンとトイレ、書斎が並ぶ。左の下り階段はロフトへ通じる。
(世田谷区ではロフトへは開口の横から進入してはいけない為)

 キッチン横の開口は出窓にすることで作業台にできた。

 北側に多くの開口を設けたのは間接光を取り入れるほか、「北側は順光で空が青く見えるから」と猿田さん。

 物干しのバルコニー。そして美しい青空だ。

 ロフトへ。

 ロフトはL字型に広がるかなり大きな空間だった。

ご主人のレコードコレクションが並ぶ趣味の空間になる予定。

 編集関係の仕事をされている施主が内覧会の案内ハガキを作ってくれた。


関連記事
猿田仁視による自邸「cnest」と住宅「SOL」



========== japan-architects.com ===========
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com

建築・デザインのイベント情報 >>What's happening

建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール
>>Twitter   >>Facebook

Reproduction of any of these images and texts without written permission is prohibited.

記事や写真の無断転載を禁じます
Copyright: japan-architects.com