13 10月, 2015

川添善行、原田真宏、吉村靖孝が参加の「紙のかたち展」

10月2日より開催の、川添善行、原田真宏、吉村靖孝が参加の「紙のかたち展 - まるめる、かさねる、ひっぱる」のオープニングに行ってきました。

会場は神田錦町の竹尾 見本帖本店2階。

 「2013年「ハンドメイド・ストラクチュア」に続く、建築家による紙の展示会の第2弾。3人の建築家が紙の新しい可能性を探り、建築やプロダクトへの活用を提案。四角いシート状の紙を『まるめる』『かさねる』『ひっぱる』ことによってつくりだされた新たな『紙のかたち』をご覧ください。」(展覧会概要より)
グラフィックを担当したのは田久保 彬。


 〈紙の家具〉川添善行/川添善行・都市・建築設計研究所
紙の持つ力学的特性に着目し、面内応力、剪断力、圧縮力という応力系に対して最適な形態を持つよう考えた。
日本人の暮らしを囲んでいた紙の存在が戻ってきたとき、どのような紙のかたちを見付けることができるのか。


〈ブックチェア〉の展開図。一枚の紙を切って貼っただけのものを、何枚か重ね昔の本と同じ “和綴じ” してある。


 川添善行さん。

 〈dome book〉原田真宏マウントフジアーキテクツスタジオ
紙は軽くてしなやかであるが、繊維方向によっては曲げに強く、丸めると張りが現れる。
子どもたちが紙に触れ、平面が立体へと形を変える過程を楽しむことができる。


 紙でできたドームを作るブック状の工作キットで、各ページを扇状に切り取り、それを丸め282組の円筒を幾何学的法則に沿って組み立てると、しなやかな全体となって空間を形成する。
キットには取説、テープ、クリップなどが紙の中に一体で収まっている。

この日原田さんは海外出張のため、代理で出席していた芝浦工大原田研究室の学生、井上慧祐さんと荒井俊貴さん。

〈Paper Log/ペーパーログ〉吉村靖孝/吉村靖孝建築設計事務所
木の断面を顕微鏡で見るとダンボールのようだ。木は紙の主原料であることを考え合わせ、重ねたダンボールが木の拡大模型のように見え面白い。Paper Logは片面ダンボールを丸めて作った丸太で木に似た性能を持ちながら非常に軽い。

 来場者は、この丸太をビニール紐で縛って自由に何かを作ってもらいたいそうだ。


 吉村靖孝さん

 
 企画・ディレクションの中崎隆司さん(右)「2回目の開催ですが、今回も3人の建築家が魅力的なものを作ってくれました。これからも続けて、紙の新しい可能性を引き出していく展覧会にしていけたらと思います。」


(※紹介した全ての作品は、出品者がその知的財産権を保有しており無断で模倣することはできません)
[Each designer retain the intellectual property rights in all the works introduced here. Reproduction or imitation of these works without written permission is strictly prohibited.]

【紙のかたち展 - まるめる、かさねる、ひっぱる】
会期:2015年10月2日〜11月20日
会場:竹尾 見本帖本店2階(千代田区神田錦町3-18-3)

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