12 2月, 2016

中佐昭夫による相模原の集合住宅「TRAYS」

中佐昭夫/Naf Architect & Designによる相模原市の集合住宅「TRAYS」の内覧会に行ってきました。小田急相模原駅より徒歩5分程の場所。

 敷地面積321m2、建築面積215m2、延床面積396m2。木造2階建て。12住戸の共同住宅。


 集合住宅では通常、四角いトンネル状の空間が縦横に連続するイメージだが、ここでは上部が開いた箱=トレー状の空間が連なる。


 人と比べると2階建てにしては随分高さがあると分かるが、高さ10mの2階建てになっている。
1・2階共に、内部はロフトを持つ二層になっているためだ。

 木造でありながら、外階段がRCで出来ている。


 階段下を覗くと、階段と建物は途中から接していないことが分かった。この階段は基礎が大きく立ち上がったもの、ということだ。


 1階共用廊下。


 101号室。入って見上げるとすぐにロフト空間が見え、2階かと見間違う。27m2+ロフト13m2。(賃料73,000円)


 居室内からは外観で見えた袖壁がバルコニーに現れ、トレーを感じることが出来る。


 振り返るといくつかの開口が切り抜かれた仕切り板のような壁。


中佐さんのコンセプトスケッチ。上部が開いたトレー状の空間を仕切り板で区切ったような構成だ。

 ロフトは、広い。
8帖ほどもあるので使い道が広がるだろう。


 バルコニーは外壁を高めにし、周囲からの視線が入りにくい。


 106号室。こちらは玄関から直ぐにロフトへの階段が現れる。
しかし、ロフト(天高1.4m)であるはずなのに男性が立っている。これは渡りを含め、2段下の「階段」に立っているためだ。

 一度ロフトの手前でほぼ立てる状態が得られる為、どうしても前屈みで下に目線がいくロフトをこのように、立ったまま引きで一望できる仕掛け。


また多くの場合、ロフトへのアプローチは隅に計画されるが、ここでは中央に置き、広いロフト内の動線を短くすることで「ロフトを使おう」という気にさせてくれる。耐力壁が間仕切りの役割もしている。


106号室は、前述の101号室の1.5倍、42m2+ロフト19m2。(賃料:84,000円)「使えるロフト」のお陰で事実上60m2の住戸は、二人暮らしにも十分対応できる。


 賃貸では、どのようにしても上階の入居が先に決まるため、中佐さんは1階をどうするかを先に考えたそうだ。

 206号室。2階はバルコニー側に道路斜線が現れるが、トップライトを設けそのデメリットが緩和されている。(賃料:86,000円)

独特の袖壁により自室の前にプライベート感が生まれ、ポーチと呼んでいる。
このポーチ、住戸、バルコニーまでを一つのトレーにまとめた空間というわけだ。



 中佐昭夫さん。「お施主さんは初め、『RC造3階建て』を望まれましたが、合わない諸条件や窮屈な3階建てにするより、豊かで付加価値のある木造2階建てを提案しました。プライバシーの確保、使い勝手のいいロフトにより空間を最大限に活用してもらえると思います。」


担当  :中佐昭夫、天野徹平/ナフ・アーキテクト&デザイン
構造設計:堀江聡/堀江建築設計事務所
設備設計:遠藤和弘、杉山容子/EOS plus
賃貸管理:プリズミック
施工  :ジェイホームズ

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