15 10月, 2018

斎藤裕美+平山真/SHIP一級建築士事務所による次世代健康診断施設「KRD Nihombashi」

斎藤裕美+平山真(SHIP一級建築士事務所)が内装を手掛けた次世代健康診断施設「KRD Nihombashi」の内覧会に行ってきました。
斎藤さんと平山さんは共に手塚建築研究所出身。独立し2015年に事務所を設立した。


場所は東京 日本橋。今年竣工した13階建てテナントビルの1階と2階に位置する。
従来の人間ドック施設とは異なり、日本で初めての試みとして、通常よりも詳細な血液検査の他、眼科と歯科の精密検査を同時に実施し、身体の総合的な状態を把握する健診を実施することができる施設となっている。

1階は112m2の多目的スタジオ。2階は各種検査を行うフロアで444m2とゆったりした空間の中で寛ぎながら健診を受けることができる。


まずは2階へ。左側のエントランスにあるクロークで、検査着やスリッパなどを受け取り靴をしまうと先ず白いカウンターが出迎える。 バーコード決済のためレジなども無くすっきり美しい。


天井には路地のようなサイン。本施設は各検査室をゆるやかにつなぐ3つのエリア「LOBBY」「LOUNGE」「LIBRARY」があり、それぞれの場所ごとにオリジナルで設計・選定された家具を配し、健診の間の時間も受診者が見つけた思い思いの場所で過ごせるよう工夫している。


ロビー。 漆喰で仕上げられた壁は、間接照明を効果的に用いて浮遊感を出し、上質で軽やかな雰囲気を演出している。


待ち時間もゆったり自分のスペースを持つことができるよう配慮されたデザインのソファ(E&Y)。


窓際に並ぶ椅子で屋外を眺めて過ごしてみるのもいい。


奥へ進むとラウンジエリア。周囲には各種検査室が配置されている。
本施設は、1回に8名、1日に6組、計48人までとしており、受診者が健診だけでなく医師と対話できるような時間を大切にしているそうだ。


回遊動線に沿って進む。


エントランスを過ぎるとライブラリースペース。ブックディレクターによる本のセレクトは「何のために」「どうやって」健康になるのか、という2つの視点で選ばれており、健康だけでなくその先の人生の過ごし方に目を向けられる選書だ。


医学書ばかりでなく漫画や写真集なども並んでいる。通路脇には個室もあり読書や仕事もできるようになっている。


ブックシェルフの間に歯科検査室。


奥まで進むと通りに面したワークスペース。健診の合間に仕事などができるよう、Wi-Fi完備のフリースペースも用意されている。
右手には女性に嬉しいパウダールームも備わる。


1階多目的スタジオ。昼を挟んだ健診の際に、弁当の受け渡しや食事スペースとしても使用される。
スタジオには今後可動式キッチンが導入され、「健康=まずは食事から」をテーマに、クッキングスタジオやヨガ、セミナーなど様々な健康リテラシー向上のプログラムを開催していく。


床はモールテックス仕上げ。天井は杉材をルーバー状に張り込んでふかしてある。壁面収納はバイブレーション仕上げされたステンレス。


壁面収納は扉を動かすと椅子の収納場所として使われていたり、、、


シンクも全面開口になって現れる仕組み 。


平山真さんと斎藤裕美さん。「以前クリニックは手掛けたことがありましたが、今回は次世代型の健康診断施設という、日本では概念も新しい施設。この場所にきて、ちょっと立ち止まって自分自身の健康のことやこの先の生き方を考えることができるスペースとはどのような空間なのかということを考え、実際の空間にしていくプロセスは、たいへんやりがいがありました。」

設計・監理:斎藤裕美+平山真/ SHIP一級建築士事務所
(設計協力:知念里奈 / まる・ち設計)
照明:EOS plus
機械・電気設備:設備計画
家具:E&Y
施工:アズ

【KRD Nihombashi】
https://www.krd-nihombashi.com



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