21 2月, 2011

西田司さん×アラン・バーデンさんの「軒下と小屋裏の家」

西田司+稲山貴則+梁井理恵/オンデザインと、構造はアラン・バーデン/ストラクチャード・エンバイロンメントが担当した「軒下と小屋裏の家」のオープンハウスに行ってきました。
場所は文京区の高台。

敷地182m2(法面含)、建築面積58m2の木造2階建て。

屋根の梁は70本、ちょうど開いた本を逆さまにすると閉じてしまうような力が掛かるので、2階の床でそれを受け止めるそうです。
また駐車スペース上のキャンティレバーを支えるため、この屋根の中には"N"型のようなスチールバーが入っており同時に屋根の剛性を上げています。と構造についてバーデンさんに色々説明していただきました。

10m下の崖から見上げる。台地の際に建っており12mの杭が8本打ってあります。

西側の軒下。既存の柿と、奥の槐(えんじゅ)は屋根を貫通。

東側。屋根はアスファルトシングル葺き。

アプローチには大谷石、LEDライトが埋め込まれており、軒の上まで照らしています。
大盛況のため見学は順番待ち。

エントランスも大谷石。目の前には半分だけ崖下の風景が見えます。

エントランスから左は寝室。


エントランスから右はガレージルーム。

ここはホビールームのようですが、将来的には床を張って子供室にもできるそうです。ハシゴでのぼると上はロフト。

模型でよく分かりますが、1階と2階の間が大きなロフトになっています。

ロフト。奥に扉が付いており、そちらはパントリー。

パントリーは2階のキッチンに繋がっています。

キッチン側からはこのようなかんじ。

中二階。ロフトスペースより階段室をはさんだ反対側にはクローゼット。

2階へ。

ここは"ウィンターテラス"と呼ぶそうです。奥は水回り。


銀色のパイプはLDKの上下の空気を循環させるもの。

LDK。最上部は4.6m。

外部からの視線に配慮して開口は高い位置に、それぞれ電動のブラインドが設置されています。テレビ台や収納も屋根の勾配に。


「崖の延長のような急勾配の屋根、このユニークな住宅をに携われ、西田さんの思いをうまく形にできよかったです 。」とバーデンさん。
「ここは高台ですが都心のため周囲には中高層の建物がたくさんあります。そこで1階は軒で外部視線と景色をコントロール、中層は収納にして窓をなくす、2階は窓を高くしながらも高木の緑は見えるように工夫しました。」と西田さん、担当の稲山さん、梁井さん。

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