04 9月, 2012

[ヴェネチア・ビエンナーレ 国際建築展2]
日本館「ここに、建築は、可能か」展


第13 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
日本館では、伊東豊雄氏がコミッショナーを務め、参加作家に3人の建築家、乾久美子氏、藤本壮介氏、平田晃久氏、写真家の畠山直哉氏との共同作業により「ここに、建築は、可能か」展を開催しました。
「ここに、建築は、可能か」展は、昨年の震災直後から伊東豊雄氏が陸前高田市に「みんなの家をつくろう」と提案してきたプロジェクトです。津波で家を失った人々が集まり、語り合い、一緒に飲んだり食べたりすることが出来る憩いの場を提供しようという試み。
既に現地で憩いの場を作ろうと精力的に活動していた住人の菅原みき子氏を交えて参加建築家とあるべき建築の姿を追及。百数十ものモデルをつくりながら議論に議論を重ねてようやく一つの形を見いだしました。
津波でダメージを受けた杉丸太を柱に使うことだけは最初の段階から決まっていたようですが、その柱と柱の間に小さな箱のような家がたくさんあり、様々な用途に自由に楽しく使えるようにしたそうです。
スタディー模型
展示は、「みんなの家」の建設の柱に使われた津波でダメージを受けた陸前高田の杉を会場に立ち並べ、「みんなの家」実現の過程をたくさんの模型といくつかのビデオによって紹介しています。また、今回の津波によって実家と実母を失った陸前高田出身の畠山氏の60メートルに及ぶパノラマ写真が会場の壁を埋め、陸前高田の津波前と直後、その後の写真が展示されていました。
展示模様
プロジェクトの経過をムービーで紹介

展示プラン模型

畠山直哉氏の写真を背景に様々な議論をした模型たち
畠山直哉氏の写真
『近代以降、建築は個のオリジナリティに最大の評価を与えてきました。その結果、建築は誰のために、そして何のためにつくるのか、という最もプリミティブなテーマを忘れてしまったのです。すべてが失われた被災地において、いまこそ、私達は建築とは何かを、0(ゼロ)から再考することができるのではないでしょうか。「みんなの家」は小さな建築でありながら、近代以降の建築のあるべき姿を問う大きな課題を背負ったプロジェクトです。』伊東豊雄氏
最終案
現在「みんなの家」は、あともう一歩で完成を迎えます。
今後、他の土地にも「みんなの家」を展開し、憩いの場が増えていくとのこと。少しでも早く震災でダメージを受けた方々の心身共に平穏が訪れ、癒されますように。
「みんなの家」の前で
また、日本館は、第13 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展のパビリオン賞において、最高の「ゴールデン・ライオン」賞を受賞しました!
表彰式での様子
伊東豊雄氏の目的であった、世界から日本が現在どのような状況にあるのか注目され、またこれからあるべき建築について語り合えるきっかけとなることを願います。

日本館オープニングレセプションにて



伊東豊雄氏のインタビューはこちらから聞けます。


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