04 4月, 2013

oak omotesando (オーク表参道) + 杉本博司による空間デザイン

4月4日、ハナエ・モリビルの跡地にoak omotesando(オーク表参道)が開業。建築設計を大林組、ファサードデザインを丹下都市建築設計が担当した。
テナントは先に紹介したコーチの他に、エンポリオ アルマーニ、ネスプレッソブティック、スリードッツ、茶洒 金田中、ケイ・ウノ、三菱東京UFJ銀行が入っている。

 地下2階、地上9階建て。S造+SRC造。建築面積2,078m2、延床面積13,926m2。
設計にあたって、かつてのハナエ・モリビルの印象を残そうと丹下事務所と共同でファサードのデザインを行ったそうだ。携わった人々の情熱と叡智を今も変わらず受け継いでいるという想いを込めて、プロジェクトのコンセプトを"時感(じかん)"とし、伝統を大切にしながらも飛躍をする表参道の新たなランドマークを目指した。


 照明デザインは豊久将三さんによる。

 パサージュ。旧ハナエ・モリビルを思い起こさせるデザインだ。日本の伝統色を意識した精妙な光のグラデーションが彩る。

 建物の左側、2階エントランスホールは杉本博司さんによる古代の石室をイメージしたアート空間「究竟頂 (くっきょうちょう) 」。
杉本さんはアート作品とそれを置くこの空間、さらに2階の和カフェ「茶洒金田中」までを一体的な作品としてデザインを手掛けた。


 中国の青島から200km離れた採石場から運ばれた石は厚さ約25cm。大きいもので2tあり、総重量500tにのぼる。


 天井からは数理模型をモチーフにした「Marhematical Model 013」が。神殿的空間における招待の役割をはたしているそう。全長6m、最も細い部分は細さ5mmで、地上へ伸びてそしてどこまでも続いていく(ブラジルで0になる)"無限をここで見よう"という試み。

2階「茶洒金田中」。日本有数の料亭「金田中」がプロデュース・運営する和カフェ。

 個室から「究竟頂」を臨むことができる。

 苔庭。杉本さん自ら石を選び配置した。

 杉本博司さん。「これは今まで作った一番大きい数理模型で吊るのが大変でした。この個室の開口部から見るのがお薦めです。」

 もう一店舗紹介は「ネスプレッソブティック 表参道店」。東京初の路面店で日本の旗艦店となる。



2階には会員制のセミナー施設「ネスプレッソ コーヒーエクスペリエンスセンター」がある。

 日本を感じさせる竹をイメージデザインも今回取り入れられた。


【oak omotesando】


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