14 11月, 2014

田根剛によるインスタレーションCITIZEN「LIGHT is TIME」日本凱旋展 レポート

今年4月のミラノサローネで田根剛 (Dorell.Ghotmeh.Tane Architects) が手掛け話題となったシチズンのインスタレーション "LIGHT is TIME” を再編成した「 "LIGHT is TIME” ミラノサローネ2014 凱旋展」内覧会に行って来ました。
(11月28日まで会期延長)

 会場は東京・南青山のスパイラル。
本凱旋展は、インスタレーション〈LIGHT is TIME〉に加え、シチズンの起源や時計作りへのこだわり等を深く知る事が出来る内容となっている。


  <Manufacture d'horlogerie>
シチズンの時計の製造現場映像・社員の想いなど。左に並ぶ円筒には精緻な時計の部品を展示。


 あまりにも細かい部品群。ルーペが備えてある。


 <LIGHT is TIME>
光と時をコンセプトにしたインスタレーション。


 「 "時間は光であり、光は時間である"。宇宙のはじまりビッグバンが起きたとき、光と共に時間は生まれました。そしていつしか地球が生まれ、地平の果てから昇る太陽が大地を光で満たし、動く影の変動や季節が移ろう光の変様、闇夜に浮かぶ月の満ち欠けに気付いた人類はあるとき “時間” という概念を創出したのです」(LIGHT is TIMEコンセプト文より抜粋)


 幻想的な空間は中に入ることができる。


 中央にはムーブメントのグラフィックと、その上にシチズン時計第一号の懐中時計が吊り下げられている。


 懐中時計は1924年製の “本物”。



 光を受けて輝いているパーツは腕時計の地板(じいた)。この地板に全ての部品が付き時計が出来上がる。
部品から完成時計まで一貫して製造可能なマニュファクチュールであるシチズンの原点そのもの。

 その地板65,000枚を使って圧倒的な光の空間を作り出している。


 ミラノでは、デザインアワードの「ベストエンターテイニング賞」と「ベストサウンド賞」の2冠に輝いた。


 スパイラルならではのスロープ上からの眺めは田根さんのお気に入り。




 <TIME EVOLUTION>
ビッグバンから光と時が生まれ、時の進化と、シチズンの挑戦を立体樹形図で展示。

 壁面左側は、田根さんご自身で集めた展示物。数日前に来日してから作ったというものもある。


 <BETTER STARTS NOW>
"どんな一瞬もすべてを良くするスタートだ"というシチズンの信念をグラフィックとムービーで表現。


 点灯式での様子。北川景子さんとシチズン取締役副社長の青柳良太さん。


 照明・音響演を担当した遠藤豊さん(LUFTZUG)。
「ミラノの時よりもクローズドで1/3の大きさの空間なので、今回潜り込むような音とLED270個を使ったゆらぎのパターンの光で構成しました。」


田根剛さん。
「スパイラルならではの展示になるよう、一から作り上げました。日本の皆さんにも是非この機会に体感してもらいたい。スロープがあるので上へとあがりながら浮遊感を感じ、三次元的に楽しんでもらえると思います。」
「日本でのプロジェクトは展示も含め現在10件ほど進行中です。初めての個人住宅が来年大磯に完成予定ですので楽しみにしていて下さい!」

【"LIGHT is TIME” ミラノサローネ2014 凱旋展】

会期:2014年11月14日〜11月24日 ※28日に会期延長
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)東京・南青山
詳細:www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_1256.html


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