06 2月, 2013

矢作昌生による横浜の「港南の住宅」

矢作昌生建築設計 (Masao Yahagi Architects) による、横浜に完成した「港南の住宅」を見学してきました。

敷地面積134m2、建築面積60m2、延床面積95m2。RC造2階建て。正面は北東向き。

敷地は急峻な崖地な上に変形している。設計には紆余曲折があったそうだ。

崖の上から建物を伺うとご覧のような形で、見えないが左手前にさらに "逆くの字" に曲がっている。敷地はこの建物と同じ様な形状をしている。

玄関を入って左側は階段と床下を利用した納戸。 

1階LDK。子供に畳を知ってもらいたいことから一角に三畳ほどスペースを設けた。収納の背後は地中なのでその圧力を受け止めるために正面に耐力壁がある。

畳側から見る。東に面した一文字の窓は高めに設定し、周囲からの視線を軽減している。窓の開閉は両側のみで中央はフィックスだ。


耐力壁の内側はキッチン。

床はムニンガ材にオイル仕上げ。

傾斜地を利用したスキップフロア。天井高3.8mの1.5階にはスタディーコーナーと右側にトイレ。

2階へ。階段を上がって左は主寝室、浴室、子供室と続く。


主寝室には引戸が付くが階段室に面してガラス張り。中央は施主の奥さま。今回家を建てる様子を詳細にレポートしたブログがとても人気を博したそうで、ブログの読者の方も見学に来ていた。

寝室にも東向きに大開口を設けた。目覚めは良さそうだ。

一角にはちょっとしたパソコンデスクを作り付けた。


子供室。この下は地面。子供室は二人いるお子さまのために将来分割できるようになっている。左は物干しスペースに出られる。

物干しスペースから見ると敷地の急峻さが良く分かる。

矢作昌生さん。「始めは鉄骨造で設計しましたが、敷地の条件から工数が多くなりRCの方がコストに見合うことが分かりました。悪条件の敷地ですが眺望などの良いところをプライバシーに配慮しながら引き出しました。スキップフロアによる奥行き感、変形した建物はむしろ表情が豊かで飽きがこない上に広く感じます。」


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