06 8月, 2013

15組の建築家による「新しい建築の楽しさ 2013」展レポート

東京、京橋のAGC studioで始まった「新しい建築の楽しさ 2013」(前期)に行ってきました。
これからの社会を予見させる建築模型の展覧会だ。

 出展は15組の若手建築家。畑友洋、平瀬有人 + 平瀬祐子/yHa architects、保坂猛、西田司 + 中川エリカ + 一色ヒロタカ/オンデザイン、前田圭介/UID、成瀬友梨 + 猪熊純、藤野高志/生物建築舎、原田真宏 + 原田麻魚/マウントフジアーキテクツスタジオ、山口誠、伊藤麻理/UAo、高橋一平、川口有子 + 鄭仁愉/有設計室、藤本壮介、石上純也、小池啓介 + 山本匠一郎 + 大縄順一 + 李仁敦/Thirdparty。

 この15組を、7月からの前期と、9月からの後期の二グループに分けて開催する。

 そして会場デザインは松島潤平が担当。

 AGC=旭硝子の素材を主に使い、透明感のある展示台で模型が浮遊するように表現されている。

 'ネットワーク型集合住宅':畑友洋
3人のシングル女性がクライアントで、3人の要望を特化させたトランク棟、スパ棟、ダイニングキッチン棟を神戸の各所に計画。

 山中のダイニングキッチン棟。

  '鹿手袋の長屋':藤野高志/生物建築舎
14戸からなる賃貸集合住宅の計画。格子状に外部空間を貫入させ光、風、視線が縦横に通り抜ける。


 iPadに映し出される映像の上に平面図が描かれている。 

 'LT城西': 成瀬友梨 + 猪熊純
最近名古屋に完成したシェアハウス。8畳の個室13室が入り、吹き抜けを活用し立体的にそれぞれが繋がることが出来る。

 共用部のDK。

 'LAPIN':保坂猛
1階に飲食店、2・3階が住居。建物の前には川が流れ、その護岸の断面を建築の意匠に反映した。

 'SGR': 平瀬有人 + 平瀬祐子/yHa architects
1934年に竣工した銀行の旧支店をリノベーションし、宿泊施設や飲食店が入る計画。


 'ハモニカ横丁ミタカ':原田真宏 + 原田麻魚/マウントフジアーキテクツスタジオ
古いテナントビルの1階部分を改修し、いくつかの飲食店により横丁のような雰囲気にする計画。



 'パクセ・プロジェクト': 山口誠
ラオスで進行中のゲストハウスのインテリアデザイン。ワンフロア500m2の3フロア。このかなり豪華な邸宅には20代後半の女性一人が住むとか。


 '福山市本通り商店街プロジェクト': 前田圭介/UID
市中心の330mある商店街はいわゆるシャッター通りになっている。そこを活性化させるプロジェクト。

 既存のアーケードを撤去し、代わりにステンレスワイヤーをリズミカルに渡し、アートの展示やイルミネーションなどのイベントを可能にする。

 'コーポラティブガーデン': 西田司 + 中川エリカ + 一色ヒロタカ/オンデザイン
10層を10面の敷地に見立て、8通りの家と庭をセットし垂直に重ねた。強固なラーメン構造で構造壁をなくし居住者が自由に間取りを決められる。

 オンデザイン特有の高密度な模型。

【新しい建築の楽しさ 2013】
会期:前期7月30日〜9月7日、後期9月10日〜10月5日
会場:AGC studio
企画:中崎隆司
詳細:http://www.agcstudio.jp/event/project_08th.pdf

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