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15 7月, 2010

黒崎敏さんの住宅「SHELL」

APOLLO一級建築士事務所を率いる黒崎敏さんの「SHELL」を内覧させていだきました。場所は駒沢公園にほど近い世田谷の住宅街。

RC造2階建て。敷地約39坪。袋小路に位置し、隣に立体駐車場があるというネガティブ要素をどう乗り越えるがキーでした。

外観からの印象とは違い、玄関を入ると南側に中庭があるためとても明るくなっています。

玄関の右にある子供室より。

中庭の向かいには和室。中庭は今後オーナーさんが作り込んでいくそうです。


和室。その奥は主寝室、右奥に書斎。

主寝室側より玄関方向を見る。

2階へ。

2階。左奥がキッチンで、右奥が水回り。窓から隣の立体駐車場の車が見えますが、この音のする南側に水回りと、1階には書斎が設けてあります。




キッチン。奥はバルコニー。近隣は住宅が密集していますが周囲の緑を借景として積極的に取りこんでいます。

キッチンよりダイニング、リビングを見る。大きな水平窓で奥行き感を出しています。


台形の敷地ゆえ、少し曲がった動線により変化がうまれています。

黒崎さんとプロジェクト担当の江ヶ崎さん。「施主の大好きなこの駒沢の閑静な雰囲気を取り入れながら、ある意味外部の環境をシャットアウトする必要がありました。陽の取り入れ方や視線の抜けを工夫しました。」

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14 7月, 2010

数字で見る建築 Vol. 3



オーストラリアのゴールドコーストにある高層マンションに住んでいる住人が、エレベーターの故障によって登らなければならなかった階段の段数。

08 7月, 2010

デイヴィッド・アジャイ展「OUTPUT」

7月8日からギャラリー間で開催されるデイヴィッド・アジャイ展「OUTPUT」のプレスカンファレンスに行ってきました。

アジャイさんは現在最も注目される若手建築家のひとり。今回アジア初の個展となります。

アジャイさんの代表作や、進行中の最新作が模型、図面、写真で紹介。

「シルバーライト」。ロンドンでは光を吸収するような建物が多いが、これはファサードにアルミパネルを使うことで光を反射する。

「LNハウス」(左)と「デンバー現代美術館」(右)。鉄板の美術館後援者の住まいと、ガラスの美術館が対比する。

「スクリラ」ロンドンに建てられた仮設パビリオン。モチーフは人間の眼球。



「モスクワ経営管理大学院 SKOLKOVO」。建設中の最新作。ディスク状の下部に講義室や会議室などの施設が入り、上部にはフィットネスセンター、管理棟、居住棟が並ぶ。

SKOLKOVOの模型を前に作品を説明するアジャイさん。 「私の建築では光の役割をいつも重視しています」
敷地の起伏をディスクの上に表現。ファサードのガラスにはフィルムやジェルコートで色を付けているそうです。

「アイディア・ストア・クリスプ通り」 。ロンドンにあるショッピングセンターの一角にある資料館・教育施設。2002年ヴェネツィアビエンナーレ国際建築展において「世界を変えるプロジェクト100選」に選出された建築。


「アイディア・ストア・ホワイトチャペル」。カラフルなファサードは周辺の露店のテントに由来する。

「シャダ・パヴィリオン 」。住宅街の地域整備事業で造られた広場に設置されたシェルター。アーティストのヘナ・ナディームと共同で木漏れ日をデザインした。

懇親会では隈研吾さんが乾杯の音頭をとりました。「デイヴィッドは色々な国で出会うカンファレンス友達。友達ですがコンペで度々戦う非常に手強いライバルです」

アジャイさん。「日本や日本の文化は私にとって触媒ような、とても刺激を与えてくれる存在です」


■デイヴィッド・アジャイ展「OUTPUT」

■2010年7月8日〜9月18日
■ギャラリー・間

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01 7月, 2010

エマニュエル・ムホーによる「巣鴨信用金庫 常盤台支店」

エマニュエル・ムホーが手掛けた「巣鴨信用金庫 常盤台支店」のプレス内覧会に行ってきました。
"Sugamo Shinkin Bank / Tokiwadai Branch"


「leaf」というデザインコンセプトで今までにない全く新しい銀行を目指し、カラフルなleafと樹木のシルエット、そして本物の木々による森を銀行に出現させた。

どの銀行にも必ずあるはずの看板がない。窓の周りにあしらわれた14色、このファサード自体が看板になる。

ファサードは厚さ10mmの鉄板で、パンチングにより樹木のシルエットが浮かび上がっている。
中に入るとATMやガラス、壁に24色のleafが彩りを添えている。

1階には中庭が3箇所。

フリースペース。 14色のチェアーで待ち時間が楽しくなるようなカラフルな空間。

外のデッキにはシマトネリコが植えられる予定。

サインもフレンドリー。

階段に落ちる"木漏れ日" 。

2階はさらに自然に囲まれていた。

応接室と中庭。その奥にオフィス。

2階には中庭が4箇所。 中庭にはそれぞれハイノキやエゴノキを中心に低木や草花が植えられる。



2階の中庭は1階の中庭と上下に繋がっていた。

木々とleafの複雑な重なり。

3階は行員用のスペースで、更衣室やカフェテリア (食堂)がある。

窓のカラーパネルを内側から見た様子。縁にはLED照明が仕込まれているのが見える。


カフェテリア。

ちなみにこちらは、内覧会数日後のオープン当日の様子。

エマニュエルさんお気に入りの場所で、担当の新橋さんと。「本物の自然と自然のモチーフのデザインが組合わさることで、相乗効果が生まれました。この場所に来るお客様が来る度にリフレッシュできるような信用金庫になっていたら嬉しいです」


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