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27 4月, 2010

細谷功さんの「雑司ヶ谷の家」

スタジオ4を主宰する細谷功さんの「雑司ヶ谷の家」オープンハウスに行ってきました。鬼子母神の参道に面し、都心でありながらのどかな雰囲気の住宅地。

「T」字敷地に建坪13.7坪。夫婦と子供1人+もうすぐ生まれる子供のための家です。

ファサードの幅が少ないため特徴を出しにくい、そこでこのオーバーハングしたファサードを採用しました。これにより基礎は小さくても床面積を多く取ることができます。同じ事はキャンティレバーでも可能ですがそれでは圧迫感が強すぎるとのことでNGに。

約17mのアプローチ。両側に住宅が迫っているのでアプローチにも個性を持たせ目線が横にいかないように工夫したそうです。

玄関。中心に階段を配し、各階は「T」字の両翼に広がっていく構成。左側が北になります。

玄関から少し下りて1階。手前は寝室。階段の下が納戸になっています。

北側はご主人のプレイルーム。オーディオやDJを楽しむ部屋です。

1階から玄関、階段を見上げる。グレーチングで光と風を取り入れています。

階段は構造設計の梅沢良三さんによる設計で、出来るだけ細い材で軽快に見えるようにデザインされています。

1階と2階の踊り場は、読書好きな奥さまのための寛ぎスペース。

2階。手前は寝室、奥は水回り。



3階ダイニング・キッチン。


キッチンからリビングを見る。仕切りは透明のガラス戸なので閉めたときでも奥行きを感じることができます。

3階からさらに上がると、屋上に出ます。

オーバーハングの最上部。奥には花台が造り付けられています。

アプローチはコストが許せば池と飛び石にするというアイデアもあったそうです。

鬼子母神の森を望むことができます。

アウトドアがお好きという施主のために屋上も利用できるようにしました。遠くには池袋の街並み。スカイツリーも見えました。

細谷さんお気に入りの場所で。「クライアントからは"RCで作って欲しい"ということが条件で、自由に設計させてもらいました。特殊な形の敷地を効果的に利用しながら、内部をいかに開放的にするかを工夫しました」

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23 4月, 2010

手嶋保さんの「府中の家」

手嶋保建築事務所の「府中の家」オープンハウスに行ってきました。
東府中駅より3~4分の住宅街。

あいにくの雨でしたが、象徴的な塔(リシン掻き落し)が遠くからでも目にとまりました。外構と内部の設備が一部作業中でした。

家族4人が住むための二世帯住宅です。

玄関を入ると階段室を中心に左右に部屋が広がります。

リビングダイニング。ナラ材で出来た造り付けのベンチがあります。

ここから窓越しにシダなどしっとりとした植物が植えられた庭を眺めることができます。

リビングから玄関方向を見る。杉材に塗装をした階段室の裏を利用して、テレビ台がすっきり収納されています。天井にはサラウンドスピーカーが埋め込まれています。

奥のキッチンは、リビング、そして庭まで見渡せる位置にあります。こちらは主にお母様が使用することになります。右奥は和室。

和室から庭を眺める。左の壁には職人さんが描いてくれた松葉の模様。

漆喰にベンガラを混ぜた仕上げの階段室を登って2階へ。

階段室をはさんで北側を見る。

2階リビング。1階と同様の構成になっていますが、大きくRを描く天井に間接照明も設置され、夜は違った印象になることでしょう。

床は松材で経年変化を楽しんでもらおうということで、オイルを塗布しただけの殆ど白木で仕上げてあります。

窓にはメッシュの和紙を使った特注の素戸。網戸とブラインドを兼ねています。

外側から見た建具の納まり。

細かいところまで仕上げがとても丁寧です。

タモ材で造り付けの2階水回り。

こちらのキッチンは若夫婦用。

ロフトを経て屋上に出られます。ベンチがうれしいですね。こちらのスペースや下階の和室は外から見えた塔の中になります。

手嶋保さんお気に入りの場所で。「深呼吸をしたくなるような家を目指しました。自然体で幸せな生活をしてもらえればと思いました」

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21 4月, 2010

岸本和彦さんの茅ヶ崎「House-M」

acaa建築研究所を主宰する岸本和彦さんの「House-M」オープンハウスに行ってきました。場所は茅ヶ崎の住宅街、海岸まで徒歩で4〜5分の場所にあります。

夫婦+子供2人が住まう家です。海辺に近いためファサードは潮風に強いレッドシダー。

敷地全体を覆うウッドデッキの上に木箱が浮いたようなカタチをしています。建物は小さくし、周りの空間をできるだけ豊かにすることにフォーカスを当てました。

一度デッキに上がってから玄関があります。デッキは工事中でしたが今後何本かの木が植えられる予定です。

1階リビングを南側から見る。

特徴的な軒下空間がよくわかります。この軒によりデッキが外でもあり内でもある曖昧な隙間を生んでいます。

半地下の北側にキッチン、ダイニング。木が植えられた後、ここから見える風景も楽しみですね。

部屋は仕切られることなくスキップフロアで上がっていきます。

中2階子供部屋。東西シンメトリーにもう一つあります。

中2階より1階を見る。

2階に和室と水回り。

和室。

バスルーム。

2階から中2階を見下ろす。

岸本和彦さん。「敷地周辺に見られる比較的隙間の多いゆるやかな家の建ち方に倣って、家の周囲にはできるだけたくさんの空間を残しました。これからも"家の佇まい"について考えながら設計していきたいです」

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