井東力 + 市原香代子 / アトリエスピノザによる大田区に竣工した「池上の家」のオープンハウスに行ってきました。
敷地面積98m2、建築面積57m2、延床面積112m2。木造2階建て。正面は北向きだが北側斜線による外観の影響は殆ど無い。
四角い塊から必要なところを掘り込んだような外観意匠。道路を挟んだ向かい側にはにマンションのベランダがこちらを向いている環境だ。
玄関を入って正面に階段と階段下も利用した収納。右へ行くと子供室と主寝室。床はパイン材。
子供室はほぼ全開に出来、廊下と連続し広く使うことが出来る。
右上にあるトップライトは2階のリビングからの光。右の引戸はトイレなので1階の動線の中心にトップライトは位置している。
主寝室。南側にテラスを設け、上部はグレーチング材を張り採光しながら、2階の活動スペースも得ている。
振り返るとL字型に配置された大なクローゼットがある。
2階へ。 左に洗面・浴室、右にトイレ、奥にキッチン。
階段は鉄板を曲げ、キャンティレバーで支持されているので空間を出来るだけ広く取れる。
浴室はデッキを張った広めのバルコニーに連続している。夏が楽しみだ。
バルコニーを反対から見る。
キッチン奥はパントリー。奥行きがあるので引戸を開放しキッチンの一部として広く使うこともできる。
リビングダイニングは約19帖。
大開口は設けず、四方の上下に散りばめるように開口が設けてあるので、一日を通して色々な光が差し込んでくる。右上はロフトスペース。
キッチンにあまり高さは求められないことから天井を低くし、その分上にルーフバルコニーと開口を設け、植物などを育てれば空と一緒に自分の景色を作ることができる。
北側はマンションと対峙しているので、高さの低い開口を深く設けることで、できるだけプライバシーに配慮している。
キッチン上のルーフバルコニー。
ロフト。手前側には腰掛けも可能な収納がある。
筆者が訪問した住宅の中でもかなり快適なロフトの一つだ。
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