山口誠 (Makoto Yamaguchi Design) による集合住宅「oggi」を内覧してきました。氏が手掛ける初の集合住宅。
近隣には殆ど集合住宅がない為いかにも集合住宅という外観を避け、外からは何人住んでいるのかなど判らない、邸宅のような佇まいをイメージしたそうだ。
ちなみに施工はTH-1による。
少なめの開口には、ハーフミラーやエキスパンドメタルが使われている。
エントランスを入ると奥にレンガの壁。
共用部にエキスパンドメタルの扉。ここから専有部になる。
101号室。扉を開けると部屋の前にはエントリーテラスと名付けたスペース(全ての住戸に設けている)。
「グリーンを置いたり、お茶をしたり、自転車を置いたり、このテラスを通じて住人それぞれのライフスタイルが軽やかに垣間見える街の風景のようになるかもしれない。」と山口さん。
室内からは間口一杯にテラスが見える。
202号室。こちらのエントリーテラスは奥行きが7m以上ある。
玄関にはガラスの仕切り越しに居室が広がっている。
居室には直接窓を設けず、テラス越しに窓が開いている。ウチとソトのその間があることで、オンとオフだけでないもう一段階が生まれているようだ。
構造壁を利用して緩く二部屋に分割。手前は扉がなく奥はガラス扉になっている。
水回り。
キッチンは全室概ねこの仕様。この建物ではガスは一切使用しておらず、給湯もエコキュートだ。
201号室。エントリーテラスと居室奥のバルコニーに挟まれるようなレイアウト。
この部屋は唯一ユニットバスではなく、バルコニーと一体となった開放的なバスルーム空間となっている。
2階共用部から3階へ。3階の2戸へはそれぞれ専用の階段でアプローチする。
301号室の専有部。階段室には鉄板の仕切りが備わっている。
細長い居室と並行して広いテラス。
設備用のダクト部を強調して細長いワンルームを、気持ち仕切るようなデザインにした。
302号室。各住戸のテラスやバルコニーにはLED照明が設置されている。夜には空間全体が明るいライトボックスとして機能し、住居の中では間接照明のみで過ごすことも出来る。
先に開催されたオープンハウスでは一番人気だったそう。奥にもう一部屋ある。
プライベート感たっぷりのバルコニーからは空だけが見える。アート作品などを置いて鑑賞したい人にも良さそうだ。
外構へ戻る。アプローチにはレンガを用いている。
山口誠さん。「この敷地は明治時代からオーナー家代々受け継がれ、かつての住宅にも一部煉瓦が使われていました。その記憶をバトンタッチさせたり、周辺環境に馴染むよう、ある種ランドスケープのように立ち現れる建築を提案しました。2014年は、タイ、ラオス、シリコンバレーのプロジェクトもいよいよ完成する予定で、日本でもオフィスプロジェクトが進行中です。」
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