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03 7月, 2018

廣部剛司による東京・中野区の「中野坂上の二世帯住宅」

廣部剛司(廣部剛司建築研究所)による東京・中野区の「中野坂上の二世帯住宅」を見学してきました。
既存の増築家屋を敷地奥に残し、旗竿敷地に分筆した上で、手前L字型の敷地に新しく家屋を建てた。


敷地面積149m2、建築面積83m2、延床面積190m2。木造2階建ての二世帯住宅で、1階と2階で世帯が分かれる。
中央ラップサイディングが張られたボリュームには階段動線が納まり、接道側と左側にそれぞれの世帯の玄関が見える。
駐車場は左右に振り分けられ、右手のインナーガレージはアルファロメオの限定車のためのスペースだ。ご存じ廣部さんもアルファ乗りだ。


接道側の扉を開けると階段が現れたので、2階世帯への玄関だった。奥の扉を開けると1階世帯の玄関に通じている。


1階世帯は細長い平面を持ち、玄関から右に水回り、左に洋室と和室の寝室。その奥にDK、リビングと続く。


家族が大工をしていたことから施主は木質の空間を望んだ。床梁は現しにすることでそれはさらに強調され、かつ天高を取るためとしても採用した。
右に見えるのが既存家屋で工事中の仮住まいとして利用された。


見返すと和室の障子が行灯のように浮かび上がっている様子が見える。


刷毛目を引いたシラス塗りの壁は水回り、納戸を除くほぼ全室内で採用した。


2階。回り階段はそのまま塔屋へ通じ、屋上へ出ることができる。
左は納戸と、個室が2室。


ご主人の個室は書斎も兼ねるため、光庭から淡い間接光を取り込んだ。ガレージに植わるイヌマキが頭を出している。


LDK。天高は頂部で4.5m、大きな気積で床面積以上の空間が広がる。
左手には中層のマンションが建つため、トップライトを採用し拡散した光で室内を照らす。


反対側には高窓を設けた。天高がある故に、近隣と視線が合いにくい位置から採光することができた。


ダイニングの奥からスキップした2階の個室へ通じる。床下はかなりの広さの収納スペースになる。


キッチン周辺の収納はシナ合板で製作し、2色に塗り分けた。


スキップを上がると、こちらにも個室が2室。


収納は隣の部屋と入れ子状に。奥からバルコニーへ出られる。


「分筆されたタイトな敷地に、2階建てという縛りの中で、二世帯6人、二台分の駐車場を求められるプログラムでした。しかし逆に2建てということから、高さ方向にはのびやかな寸法体系を持ち、平面では分からないゆとりある空間をもつ住居ができたと思います。」と廣部剛司さん。

【中野坂上の二世帯住宅】
設計監理:廣部剛司建築研究所
構造設計:構造設計工房デルタ
施  工:山菱工務店

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