3月2日から東京の青海で開催される「HOUSE VISION 2013 TOKYO EXHIBITION」の内覧会に行ってきました。
日本の主な産業が多角的に関わることが出来る場を「家」と考え、日本の美意識や技術等が結びついたアイデアを具体的に示す展覧会だ。
白いテントが並ぶ青海駅前の特設会場。
開催に先立ち、発起人で当展覧会のディレクター原研哉さんと、会場構成を担当した隈研吾さんによるプレスカンファレンスが行われた。
原さんは「自分はデザイナーだが潜在している日本の美意識を世界に向け可視化していくのも役割だ。日本のリーディング企業と建築家が一対一で取り組んだ具体案をぜひ見てください。」
隈さんは「日本がこれから世界と勝負できるもののひとつ、それは住宅に関してダントツに秀でた感覚。この展覧会は住宅展示場とは全く違います、世界に誇れる繊細で美しいパッケージを見ていただけます。」
原さんは「自分はデザイナーだが潜在している日本の美意識を世界に向け可視化していくのも役割だ。日本のリーディング企業と建築家が一対一で取り組んだ具体案をぜひ見てください。」
隈さんは「日本がこれから世界と勝負できるもののひとつ、それは住宅に関してダントツに秀でた感覚。この展覧会は住宅展示場とは全く違います、世界に誇れる繊細で美しいパッケージを見ていただけます。」
メインホール。代官山の蔦屋書店が出店。住まいをテーマにした書籍3000冊が並ぶ。
書店の奥はトークセッション会場。日替わりで建築家、デザイナー、企業の代表をはじめ様々な分野の専門家の対談が開催される。
デッキの通路から枝のように7つのブースへアプローチする。
[1. 住の先へ]LIXIL×伊東豊雄。
土間を中心とした半屋外のある住宅 。どのような幸せを家から得られるか、懐かしさの中に未来を提案。
今回全ての展示に共通するが、展示されている室内を自由に見て回ることが出来ないのが残念だ。
[2. 移動とエネルギーの家]HONDA×藤本壮介
外がどんどん中へ、中がどんどん外へ。電気自動車が普及すると車が家の中に入ってくるかも知れない。
家の中は "UNI-CUB" で移動。またホンダは自家発電・蓄電システム "ホンダスマートホームシステム" を提案している。
泡でできた風呂、LIXILの "form spa"
「シームレスがテーマで、非常に明るい土間のよう。人間の身体と家とののシームレスもあると思います。」と藤本さん
[3. 地域社会圏] 未来生活研究会×山本理顕・末光弘和・仲俊治
他の展示は1/1だが、ここだけは集合住宅がテーマで1/5の模型を展示している。
通常の集住とは逆の6割が共有部、4割が占有部。
共有部を広くとることでコミュニティのあり方が代わってくる。集住でのコミュニティは巡り巡って自身の幸せに帰ってくる。
共有部を広くとることでコミュニティのあり方が代わってくる。集住でのコミュニティは巡り巡って自身の幸せに帰ってくる。
どんな風景が実現するのか想像しながら見て欲しいとのこと。
[4. 数寄の家]住友林業×杉本博司
日本古来の素材や道具に改めて着目し、温故知新の素材として住空間に洗練された新しい価値を提案。
竹ほうきの垣根に、杉皮の壁。
竹ほうきの垣根に、杉皮の壁。
「私は熟年新人建築家。数寄の家は、日本の伝統的な古い素材をいちばん新しい素材として世界に宣伝するもの。マンションでできる実例ですのでぜひ知ってもらいたい」 と杉本さん。
千利休の「待庵」を本歌(手本)にした数寄屋(茶室)「雨聴天」。雨音を聴くことができるよう屋根や庇はトタンだ。
利休が現代にいたらこんな茶室を作ったのでは、という解釈。
[5. 家具の家]無印良品×坂茂
棚やクローゼットなどの収納そのもが構造になり、そこへ高度にモジュール化された無印の製品だけでできた家。
合理性に立脚した提案。
床のタイルは内も外も同じ、全開に出来る引戸で内と外が連続する。
「18年間前からこのアイデアを持っていて、当初から無印良品的だなと思っていました。漸く実現し嬉しい。」と坂さん。
[6. 極上の間] TOTO・YKK AP×成瀬友梨・猪熊純
世界一ハイテクで美しい日本のトイレ。それを極めた姿はどんなだろう、という提案。
内と外をひっくり返したような空間に、便器は床から浮いている。周囲の植物はホンモノで、床は一枚ガラスだ。
「トイレは一時的に一人、でも共有部分であるという不思議な位置づけ。1人で散歩にいくような場所になったら面白いと思った。」と猪熊さん
[7. 編集の家]蔦屋書店×東京R不動産
家の編集権はユーザーに移りつつある。例えばマンションの一室を予算800万円でリノベーションしようとすると何が必要でどんな家ができるのか、という提案。これは "キッチンデスク"。
部屋の中を移動可能な個室。 左奥は "ベッド押し入れ"。
"リビングバスルーム"。その奥は "書斎トイレ"。
先へ進むと、webサイト "R不動産toolbox" で扱う建材や住宅パーツを実際に展示している。
会場には展示パネル等はないので、入場の際もらえるパンフレットを見ながら回ると良い。
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