昨年5月に竣工したJPタワー。その商業施設「KITTE」のインテリアデザインを隈研吾さん (Kengo Kuma & Associates) が手掛けた。3月21日のグランドオープンに先駆け開催されたプレス内覧会に行ってきました。
1931年竣工の歴史的建造物である東京中央郵便局を部分的に残しながら、右後ろのJPタワーを建設。右側時計のある側は従来通り、郵便局・ゆうちょ銀行が入っている。
1階エントランス。
東京駅から直接アプローチできる地下のエントランス。開業するとこちらがメインになるのかも知れない。
反対側に回ると旧建物と新しいJPタワーのコントラストが見える。
1階は三角形をした5階まで吹き抜けのアトリウム。
オープニングに向け吊されている巨大な桜の画は日本画家千住博さんプロデュースによる。後日ハガキサイズに裁断されその後のプロジェクトに使われる。
→http://jptower-kitte.jp/sakura
→http://jptower-kitte.jp/sakura
トップライトのガラスにはソーラーパネルが備えてあり、同時に強い直射日光も和らげる。
店舗は地下1階から地上6階まで9,400m2に98店が入る。初出店や東京初進出も多くある。
アトリウムの床を見ると八角形の模様がある。これは旧建物にあった柱の面影を残したもの。
天井からは微細なチェーンによって八角形の柱が表現されている。
よく見ると2種類のチェーンが吊り下げられている。
郵便局ではオリジナルの柱を見ることができる。KITTEオープン記念切手がないのが残念だ。
今回のインテリアデザインのテーマは「Feel Japan」 各階に日本古来の素材が仕上げに使われている。こちらは1階。
2階。
3階。
4階。
5階。
6階。
トイレ。木目調のタイルが敷かれている。
当日は曇りだったが一瞬日が差し、美しい陰影を見ることができた。
隈さんのデザインではないが、KITTEの目玉施設の一つである「インターメディアテク」。
JPと東京大学の産学協働プロジェクトで、東大で所蔵する膨大な学術サンプルを無料で一般に公開するミュージアムだ。
デザインは丹青社とSIMPLICITYによる。
デザインは丹青社とSIMPLICITYによる。
空間は旧建物を修復し、展示ケースや陳列棚などはそのまま東大からやってきたそうだ。奥にキリンやマッコウクジラの骨格見本が見える。
今回JPでは旧建物を遺産として修復や保存したり、この歴史的建造物を後生に伝えることに力を入れている。(当初は取り壊される計画であった)
ミュージアムでは照明や屋外に取り付けてあった時計の針、八角形の柱のカバー。建設当時や解体・修復時などの写真も展示している。
→http://www.intermediatheque.jp
ミュージアムでは照明や屋外に取り付けてあった時計の針、八角形の柱のカバー。建設当時や解体・修復時などの写真も展示している。
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4階には旧東京中央郵便局長室が公開されている。ベンチに腰掛けこちらも修復されたばかりの東京駅を眺めながら休憩できる。
その他いくつもの店舗からこのような景色が見える。
6階はレストランと屋上庭園。
一方には寒椿が一面に植えてある。
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