場所は渋谷区大山町。小田急 代々木上原駅から徒歩7分ほど。
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築29年の集合住宅の地下テナント部分に入居。床面積は211m2。
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エントランスから半地下に降りる階段。正面に若木信吾の作品と、壁一面に設えた書棚が迎える。
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書棚には幅允孝がセレクトした建築関連の書籍や、サポーズで開発したスチールプロダクト「KT」が並ぶ。書籍は好きなものを選んで席に持って行っていくことができる。
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H鋼をグリッド状に渡した照明は桜丘の旧オフィスから踏襲したデザイン。上面に間接光と、ポイントで下向きのスポットライトが備わる。
半地下とはいえ、で2面接道でドライエリアを持つ大きな開口の建物なので外光が十分に入り明るい店内。
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フロアの中心にある柱を囲うように、黒皮ままの天板でできたアイランド型のキッチンを配した。谷尻さんの知人の料理人が料理長を引き受け、ほか公募でスタッフを揃えた。
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オープニングを待つ料理は野菜中心のヘルシーなもの。開発中の料理を試しにゲストに食してもらう。
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4月10日にオープンを迎え、決定したメニューがこちら。「日替わり定食」¥1,100、「セットドリンク」がプラス¥300。そのほかカレーや親子丼、海鮮丼が¥950~¥1,000。コーヒー、お茶、ソフトドリンクやアルコール類の提供もある。
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「多忙なスタッフがコンビニ弁当やインスタント食品ばかりで、体調を崩さないように体にいいものを食べてもらいたい。」という思いがきっかけだという谷尻さん。
そして以前の富ヶ谷の事務所でも提唱していた「仕事以外でも気軽に事務所に来てもらいたい。建築の仕事ってこんな感じでしている、というのを誰もが見ることができる。」というテーマをより推進したかたちで実現させた。
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食堂のテーブルは様々なサイズがあり、事務所のミーティングスペースとしても活用していく。奥が事務所エリア。
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事務所エリアは一応引戸で仕切ることが出来る。
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20人ほどキャパシティ。桜丘の旧事務所では常駐2人でスタートし、広島から出向してくるスタッフ4~5人作業ができ、ミーティングと模型製作スペースがあればいい、といった70m2ほどの空間だったが、わずか2年半でオーバーキャパを迎えてしまうほど仕事が増えたということだ。
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奥から。
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デスクのアップ。基本的に食堂のテーブルも同様の作りで、黒皮ままの鉄板で製作されている。
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ホテルのバスルームかと見紛う仕上げのスタッフ用シャワー室。隣には広島からのスタッフが寝泊まりできるスペースも用意した。
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食堂の一角にはサポーズで扱うプロダクトやコーヒーも。
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そして新規事業「絶景不動産」で扱う一棟貸しのゲストハウス。鎌倉にある民家をリノベしたもので秋に営業を開始する予定。10人位のグループでも泊まれるそうだ。
「絶景不動産」は、素晴らしい景色を持ちながらも建築には向かないと思われている土地や、建築と合わせて初めて価値が顕在化する土地などを「設計」という視点からポテンシャルを引き出し、新しい価値の創出を目指す。
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右から谷尻誠さん、吉田愛さん、絶景不動産プロジェクトマネージャー高木正浩さん。
「通常では混ざり合わないはずのものが同居していて、食事をすれば食堂、お茶をのみながら打合せをすればカフェのような会議室、写真を目的とすればギャラリー、買い物すれば物販店と、空間は目的によって変わっていきます。新しい働き方と、設計事務所という活動を社会に伝えて行くために、この場所をつくりました。少しづつ建築の魅力を、様々なカルチャーを通して伝えて参りますので、ぜひ皆さん遊びに来て下さい。」
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