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敷地面積155m2、建築面積117m2、延床面積986m2。S造+一部RC造、地下1階、地上9階建て。
靖国通り、本郷通りから1本入った、周囲は大小のオフィスビルと路面に店舗が点在するエリア。
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施主からは飲食店が多く入居するレストランビルを依頼された。各階にテラス(バルコニー)を設け、ガラス張りの外周と合わせ、店の賑わいが街にも現れる仕掛だ。
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日が暮れるとテラスの天井が暖かく照らされる。
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夜空に浮かぶテラスはかなり目を引く。側面には店舗のサインが入れられるよう行灯の看板が用意されている。
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1階以外は裏手のエントランスよりアプローチする。地下1階にはスポーツ用品店が既に入居している。
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地下1階「ロンドンスポーツ」。インテリアはキー・オペレーションがデザインを担当した。現在はもちろん商品で一杯の空間だ。
(photo: Key Operation)
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細長い建物だがエントランスは裏手に寄せ、人通りのある前面道路側を積極的に街に関わりを持たせるようにした。
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9階。2面(先端部は3面)の全面開口から東京の街並みと同化するような雰囲気だ。隣はガソリンスタンドなので上階では視線が抜ける。
グリッド状のサッシュは入居テナントが大面積のPOPを出しにくくし、ある程度のデザインコードとする効果を持たせた。
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7階。外観から見えた屋内・屋外二つのテラスを持つフロア。
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贅沢な屋外個室を楽しめる。
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テラスの間からは下階の様子も伺える。ほかの店舗も見えることで「次回はあちらの店に行ってみよう。」といったリピート効果を狙った。
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一つ下の6階からはキャンティレバーで3.6m突き出すテラスがこのように見える。広いテラスではプランターで植栽も設え、ガーデンテラスの雰囲気だ。
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天井は燻製ホワイトアッシュ張り。
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フロア毎で完結しない、立体的な関係性を大事にした。
今まで幾つものテラス(バルコニー)を持つ建物を手掛けた小山さんは、経験から広すぎず、狭すぎずの絶妙な広さに設定した。広すぎるのは裏を返せば室内が狭い、狭すぎると活用してもらえないという。
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4階、3階では隣のガソリンスタンドの看板が "借景" となり、都市のアウトドア空間として敢えて楽しむことができる。
なお、スタンドは日曜は休業で、平日も20時には閉店し消灯されるそうだ。
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大通りから見ると「何かあるぞ」と人を吸い寄せるようなキャッチーなファサードがよく分かる。
「飲食テナントビルの設計では、それぞれ全く異なる個性のテナントをどのように集合させて、どのように街並みに関わらせていくべきか考える必要があると思います。レストランが集合した建物のイメージを作り、このビルに来れば、いつも異なる食事が楽しめるというアピールができるようにしました。」と小山光さん。
【神田テラスビル/Kanda Terrace】
東京都千代田区神田錦町1-14-13
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