末光弘和 + 末光陽子/SUEP. による住宅「光壺の家」を見学してきました。場所は東京都世田谷区。
しかし屋根を見ると幾つものトップライトが並んでいる。見えない側も合わせ7つ。
2013年9月、プリズミックギャラリーで行われた「SUEP.展」にて公開されていた概念模型を見返すと、それらのトップライトは7つの光の壺を構成するために設けられていることが分かる。
玄関を入ると一つ目のトップライトによりとても明るくなっており、切り抜かれたような開口の奥に螺旋階段が見える。
リビングは半分が吹き抜けだ。
アート好きの施主は絵画を飾るための大きな壁面と、美術館のような雰囲気を望んだ。
奥にはコンパクトなダイニングスペース。右はキッチンでその裏はトイレになる。
ダイニング側からリビングを見る。イームズ・ラウンジの向こうに書斎が見える。
書斎はまさに光の壺。大きな画集や図録などが置けるよう深めの書棚が天井までそびえる。
今回並んでいる本や家具は、撮影用に末光さんが用意したり借りてきたものだ。
主に南を向くトップライトから寒い季節には積極的に光(熱)を取り込み、床下に蓄熱するための壺になる。 窓には遮光スクリーン備わっており夏場に対応している。
2階寝室。ラウンジのように演出されているがベッドが置かれる予定。
トップライトの枠には角Rが取ってある。
こちらにも職人泣かせのデザインが。手前がウォークインクローゼット、隣が水回り。
水回りに入り振り向くと光のトンネルがあった!
浴室はFRP防水の光壺。
書斎の上は1畳程のサンルーム。
末光弘和さん。「外観はとてもシンプルですが、7つの異なる壺状空間が多様な光・熱環境をつくりだし、変化に富んだ豊かな空間になっています。」
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