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28 5月, 2013

堀川秀夫による「ヌースフィット正倉院」

堀川秀夫造形建築研究所 (Hideo Horikawa Architect & Associates) による作業所兼倉庫「ヌースフィット正倉院」を見学してきました。

 述べ床面積40m2程の木造2階建て。業務用シャンプー・化粧品を製造し美容院に供給している会社ヌースフィットの社屋に隣接して建てられた。

 ファサードに構築した14本の柱は強い髪の毛をイメージ。ガラスを突き抜け梁を支えているもの、そこから2階の棚を支えているもの、さらに屋根を突き抜けている柱もある。

 小道のようなアプローチからエントランスへ。

 1階に入るとコンパクトな作業場。

 2階は整然と棚が並ぶ倉庫。


  柱がガラスを貫通する様子も伺える。


 堀川秀夫さん(右)「"突き抜けること"をテーマにしました。現在別件で施工中の"包み込むこと"をテーマにしている作品と相反する非建築行為から、建築の断片を探ろうと試みました。また正倉院はオーナーが名付けられましたが、文字通りこの建築は倉庫以外の何物でもありません。」

板橋区の荒川沿いを散歩中に出会えます。

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18 5月, 2013

エマニュエル・ムホーによる「Zoff 入間店」

エマニュエル・ムホーさん (emmanuelle moureaux architecture + designがインテリアデザインを手掛けリニューアルオープンした「Zoff 三井アウトレットパーク入間店」へ行ってきました。

デザインコンセプトは「風景」。切り抜かれた様々な風景をイメージした色がリズミカルに空間に広がっている。

ブロックの段差によってリズムや遊びが生まれるディスプレー。ブロックのサイズはW800×H160。ディスプレー棚だけでなく、鏡、引出しなど全てがこの寸法で構成されている。

壁付けのブロック以外は動かしてディスプレーを変えるとができる。


よく見るとZoffの "青" が意識されており、エントランス付近は寒色系で、奥に行くにつれグラデーションで暖色系へ変化している。



エマニュエル・ムホーさん。「現状の店舗は白を基調したデザインで清潔感はありますが少しメディカルな雰囲気でした。今回カラフルな色を随所に散りばめることでファッション性を高め、思わず入ってしまいたくなる店舗を目指しました。」

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09 5月, 2013

遠藤克彦展「CONNECT/ツナギカタ」レポート

南青山のプリズミックギャラリーで開催されている遠藤克彦展「CONNECT/ツナギカタ」に行ってきました。

 モノ、ヒト、デキゴトが繋がることをテーマにした。


 会場には遠藤さん初期の作品である別荘から、進行中のもの、最新のコンペ作品まで厳選して7つ展示してある。


それぞれの作品は模型とパネルにより解説。

 紀尾井町にある村野藤吾設計の「南部ビル」リニューアル。
テーマは 「古さと新しさを素材と手法で繋ぐ」。築30年、現在のオフィスニーズにマッチさせるにはどうするか。

 公園に隣接する好立地を活かし、1階にレストランを誘致し、屋上に菜園を設ける。そこで育てられたハーブなどをレストランではもちろん、オフィスへも活用する提案までもした。 

 栃木県「茂木町中心市街地活性化拠点プロポーザル」
テーマは「新たに "道" を作って繋ぐ」。

 酒蔵のあった敷地に人々が寄りたくなる "街道" を設け、そこを中心とした複合施設の提案。


2011年の「ラ・シェネガ west」 

 初期に手掛けた軽井沢の別荘がきっかけでその後も多くの別荘を手掛ける。ここではテーマの異なる3作品を展示。


 遠藤さんの代表作とも言える愛知県「豊田市自然観察の森ネイチャーセンター」 。
建物を道のようにデザインし、人と森を繋げる。

 コンペで勝ち取り2010年に竣工した。 
コンペに積極的に参加する遠藤さんは「依頼されたものだけをデザインするのではなく、自分のトレーニングとしても大切にしている。」と話す

※会期中、展示作品を入れ替えるそうなので >>こちらをチェック

【遠藤克彦展「CONNECT/ツナギカタ」】
日時:2013年4月26日~2013年5月26日
場所:プリズミックギャラリー

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08 5月, 2013

レベルアーキテクツによる「奥沢の住宅」

中村和基 + 出原賢一 / レベルアーキテクツ (Kazuki Nakamura + Kenichi Izuhara / LEVEL Architectsによる「奥沢の住宅」のオープンハウスに行ってきました。自由が丘にほど近い世田谷区の住宅街。

 敷地面積85m2、建築面積56m2、延床面積120m2。木造軸組在来工法(SE工法)、地上3階建て。

 玄関アプローチ。建物が建っている右側が商業地域、アプローチより左が住居地域だという。

 玄関を入ると目の前に階段室。ガレージは2台分取ったので1階には主寝室一部屋を配置。


 主寝室。開口は南を向いているが隣家が接近しているのでハイサイドに小さめだ。左はたっぷりの収納。

 階段室は四角い螺旋階段。ステップ付け根の金具がステップと同一形状で一枚ずつ異なる。

 2階。正面奥に向かって水回りが伸びる。左はLDとキッチン。


 浴室は浴槽まで一体のFRP仕上げ。浴室が台形になっているため既成の浴槽が納まりにくいためだ。窓からはバルコニーを介して空が見える。 

 リビングは約14帖。床はパイン材。

 バルコニーは縁側のようにデッキを設けた。


 ダイニングスペースに吊されるのは細かいガラスタイルで出来たアンティークのペンダントライト。キッチンの小窓にもアンティークのステンドグラスがはめ込まれている。それぞれ施主が用意したものだそうだ。

 キッチンは "厨房" という雰囲気。上部はロフトのように人が乗ることもできるくらい丈夫な収納。(奥が広がっている台形空間のため写真のパースが妙に見える)

 小窓をキッチン側から見るとこのように。

 2階へ。正面はトイレのドアで北側斜線そのままの形状に。

 2階は何と子供室が4室。4.5帖ほどの個室を4人のお子さんそれぞれに与えた。

 中心はホールで、4人で使える大きな机が置かれる予定。壁面は落書き可能な黒板塗装で仕上げられている。


 同じ側の二部屋はベッドスペースが上下互い違いに配置されている。

施主は、髪や爪、手にも使えるオーガニックワックス セラムの販売も手掛ける。オープンハウス訪問者に用意されていたので戴いた。>>bojico

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