山縣洋建築設計事務所が設計した住宅「KR」邸のオープンハウスに行ってきました。小田急線生田駅から坂や階段を登って数分の高台にあります。
冬晴れの青空に黒いガルバリウムを貼ったキャンティレバーの2階部分が目を引きます。
キッチンに立つと中庭越しに1階のほとんどの場所を見渡すことができます。中庭まわりの開口の上部を1.8mと低めに設定することで中庭を中心とした水平方向のデザインを強調し、ロの字型プランに独特のスケール感を持たせたそうです。
山縣さんお気に入りの場所で、担当スタッフの安藤さんと。「今回施主からは"まずこの本を読んで欲しい"と渡部昇一の『知的生活の方法』という一冊を渡されました。すり切れるほど読み込まれ、たくさんの書き込みがされた本には、著者が経験的に習得した知的生活スタイルがつづられており、この中庭を持つロの字型も著者が推奨するプランでした。施主の強い思い寄せる本を読むことからスタートするというプロジェクトは初めての経験でした。」
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