東京代官山で行われた「LIXILデザインコンテスト2013」公開審査会に行ってきました。
(LIXIL Design Contest 2013)
既に決まっている入賞7作品、審査員特別賞3作品、そして上位入賞6作品がある。その上位入賞6作品の中から金賞を選ぶための公開審査。
6組の候補者は持ち時間5分で作品のプレゼンテーションを行う。
審査委員は左より内田繁(委員長)、木下庸子、西沢立衛、小田方平(LIXIL総合研究所所長)の各氏。6組のプレゼンをじっくり聞いている。
5分はあっという間に過ぎる。なかなか全ては説明しきれないので何をピックアップするかが重要だ。
候補者はその場で応答や説明をする。ここに残る6作品は特に欠点はないように思われるが、笑いの中にも鋭い質問が次々に飛び出す。
質疑応答が全て終了すると採点と投票が行われる。審査委員は各12点を持っており、それを6作品に最高得点を5点として振り分ける。合計点の多い順に金・銀・銅の各賞が決定する。
投票が終わり集計結果を待ち緊張する候補者たち。
しばし時間をおいて発表された金賞は、前田圭介の "後山山荘 - 聴竹居@鞆の浦 -" に決定した。
次に会場を隣に移して表彰式。ここでは上位6作品の他、審査員特別賞と入賞作品も表彰される。
表彰はLIXILの社長、藤森義明 代表取締役社長 兼 CEOより執り行われた。
〈金賞〉 "後山山荘 - 聴竹居@鞆の浦 -" 前田圭介/UID
これは大正から昭和初期に活躍した建築家藤井厚二の作品だったそうで、忘れられほとんど崩れ落ちていた廃屋を、4年掛け前田流に再生させた住宅だ。
(写真:上田宏)
〈銀賞〉 “光の郭” 川本敦史+川本まゆみ/エムエースタイル建築計画
(写真:中村絵)
〈銀賞〉 "坂の上の家” 鈴木貴紀
(写真:車田保)
〈銅賞〉 "工場から家” 浅井裕雄/裕建築計画
(写真:滝田良彦)
〈銅賞〉 "纏の家” 植木幹也+植木茶織/スタジオシナプス
(写真:鳥村鋼一)
〈銅賞〉 "陶器まつりのある家” 吉永規夫/Office for Environment Architecture
(写真:多田ユウコ)
入賞には “白金の家” 森清敏+川村奈津子/MDS一級建築士事務所や、
(白金の家の記事)
“上八万の家” 堀部直子/堀部建築事務所、
“EAST & WEST” 前田紀貞・黒瀬直也/前田紀貞アトリエらも。
審査委員長 内田繁さん。
「住宅の設計とは個人に対して幸せをどこまで追求できるか、その創造力に感心した。主にインテリアデザインを手掛ける私にとって、インテリアデザインでできることの限界を感じ、逆にとても勉強になった。」
木下庸子さん
「それぞれの作品のテーマが異なるので、同じ尺度で見るのはとても難しい。それは現代の社会の一断面を見ていることと同じに感じる。」
西沢立衛さん
「私の中では飛び抜けて一番というのはなかった。生きるために必要なものが集まって住宅になる。そこでどう生きるか根本的なものがあるかどうかをみさせていただいた。」
「住み手とどのような対話があったか、地域をどのように捉えたかなどが存分に発揮されていた。」
表彰式後の懇親会は前田さんが乾杯の音頭をとった。
そのほか各受賞は以下の通り
■ 審査委員特別賞
「シキリの形」 青木律典建築設計スタジオ
「コヤノスミカ」 (株)エムエースタイル建築計画(コヤノスミカの記事)
「白い洞窟の家」 山本卓郎建築設計事務所
■ 入賞
「白金の家」 (株)MDS 一級建築士事務所 (白金の家の記事)
「六甲道の家」 榊原節子建築研究所
「二重屋根の家」 (株)SUEP.
「Obi house」 ソルト建築設計事務所
「上八万の家」 (株)堀部建築事務所
「EAST & WEST」 前田紀貞アトリエ+村山理
「1.8M 幅の家」 YUUA 建築設計事務所
【LIXILデザインコンテスト】
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