浅利幸男(ラブアーキテクチャー一級建築士事務所)が手掛けた東京 立川の集合住宅「拳山荘」の内覧会に行ってきました。場所は立川駅より徒歩8分ほどの住宅地。
地上3階建て、木造。建築面積293m2、延床面積706m2。木造3階建て、18住戸からなる長屋。
敷地は二面接道するL字型で、既存のケヤキとコブシの大木を活かしながら、街に緑を還元する集合住宅として計画され、この東側と、、
敷地は二面接道するL字型で、既存のケヤキとコブシの大木を活かしながら、街に緑を還元する集合住宅として計画され、この東側と、、
こちら北側の接道まで、地域に開かれ自由に往来できる散歩道(庭)を通した。左が既存のケヤキ。
散歩道は敷地内に3本通され、それぞれが棟の間のトンネル状通路で繋がれている。
そして建物も散歩道とそこに植わる植栽と積極的に干渉し、絡み合うよう複雑な平面と立面を形成している。
散歩道のデザインは庭園美術家の長崎剛志/N-treeが担当した。
中木の植栽は枝垂れるように植えられ、散歩道を覆い、地面は石や三和土によって、あえて不陸を演出しながら蛇行する。
中木の植栽は枝垂れるように植えられ、散歩道を覆い、地面は石や三和土によって、あえて不陸を演出しながら蛇行する。
既存のコブシを中心に緩急を付けた植栽と、何年も前からあったような石畳があたたかい雰囲気を醸し出している。
敷地を縫うように散歩道。
左のピロティは駐輪場。
建物は凹凸の外壁面と、12本の外階段が複雑に錯綜しながら、庭と渾然一体となった風景をつくっている。
迷い込んだ近所の住人。
見上げると面白い風景が現れた。
1階からはどこも庭が近い存在となる。専有部とは軽やかな手摺で仕切られており、布団を干す際にも使えそうだ。
樹木医に治療されたケヤキとコブシが再生し、植えられた木々が成長し、数年で全く違う風景を見せてくれるだろう。
左から担当の石毛正弘さん、浅利幸男さん、長崎剛志さん。
「賃貸集合住宅の過剰供給は無秩序な街並を助長しやすいですが、逆に賃貸集合住宅をつくることで、スプロール化した街並を修復できればと考えました。立川駅の喧噪や人工的さとは対照的に、穏やかで緑豊かな温泉旅館のような風情を与えた街づくりです。」と浅利さん。
「賃貸集合住宅の過剰供給は無秩序な街並を助長しやすいですが、逆に賃貸集合住宅をつくることで、スプロール化した街並を修復できればと考えました。立川駅の喧噪や人工的さとは対照的に、穏やかで緑豊かな温泉旅館のような風情を与えた街づくりです。」と浅利さん。
【拳山荘】
設計:浅利幸男、石毛正弘(ラブアーキテクチャー一級建築士事務所)
須賀茂幸(元所員)
作庭:長崎剛志(N-tree)
施工:吉田工務店
設計:浅利幸男、石毛正弘(ラブアーキテクチャー一級建築士事務所)
須賀茂幸(元所員)
作庭:長崎剛志(N-tree)
施工:吉田工務店
***************************
japan-architects.com
日本の建築家・デザイナーと世界をリンク
Web : www.japan-architects.com
Twitter : @JapanArchitects
Twitter : @JapanArchitects
Reproduction of any of these images and texts without written permission is prohibited.
Copyright: japan-architects.com