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06 9月, 2009

東京カテドラル聖マリア大聖堂公開・特別展示+空間パフォーマンス

丹下健三氏最高傑作のひとつ、東京カテドラルの特別展示と建築メディアアートユニット・Responsive Environment(以下RE)による空間パフォーマンス「Soft Architecture @ St.Mary's Cathedral, Tokyo」に行ってきました。


この企画は近代名建築の価値をもっと見直してもらいたいとREが発案し、文化庁の助成金の給付を受けたもの。

初め東京カテドラルは「宗教イベント以外はちょっと・・・」と難色を示していたそうで、何度も足を運び実演していった結果開催されることになった2008年の初公演(カテドラルの大改修を記念して行われた展示・空間パフォーマンス)から、今回2回目の開催になる。

大聖堂に響くパイプオルガンの演奏と照明がシンクロしながら、様々な表情を見せてくれます。内壁に照らされたイエローのLED照明は黄金色に輝く。

70個のLED照明はカラーキネティクス社より提供。2日間かけてREによる調整が行われた。

地下の礼拝堂では52枚のパネルと映像により大聖堂の歴史、設計、大改修の模様が展示されている。

こちらは丹下健三が眠る納骨堂。

丹下の弟子である磯崎新が、丹下の葬儀で読んだ弔辞。
※画像をクリックすると拡大画像が表示

「Soft Architecture」は磯崎新が万博の頃70年代に発表した言葉で「それまで物理的に構築されるというイメージが強かった建築や都市に対して、より現象や変化という要素を重視したデザインの可能性があるはずだ」といった内容。REの日高仁さんは「当時なし得なかったこともソフトウェアや技術の進歩した現代で可能になったことも多く、僕達はそれを"空間を演奏する"というコンセプトで既存の現代建築のなかで今後も続けていきたい」と語った。


パイプオルガンの横でLED照明を操る西澤高男さん。2台のコンピューターを使って予めプログラムしたものを即興で組み替えていく。

パイプオルガン演奏をする青田絹江さんとPablo Perezさん。


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