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16 2月, 2010

廣部剛司さんの住宅「南青山M」

廣部剛司建築研究所が手掛けた住宅「南青山M」の内覧会に行ってきました。


地下1階、地上3階のRC造。櫛引き仕上げの外壁です。


玄関ホール。


ガレージと坪庭。モミジが植えられています。


1階。玄関ホールから300mm下げボリュームを確保。手前が寝室スペースで、奥にもう一つの坪庭が見えます。


特徴的な階段ホールで地下へ。階段のセンターは船舶用のロープで編み込まれ、踏み板はポリカーボネート。


地下。趣味などに使う多目的スペース。


1階のボリュームや排水スペースを確保するために階段状に下げられたスラブ。


低めな1階から一転、2階に上がると2,800mmにとった天井が開放感を与えてくれます。


スラブを極力薄くしたので当初のプランでは大きな梁が出てきてしまっていたそうです。


しかし八角形の階段ホールを挿入することで薄いスラブを支えることもでき、各階に求められた水回りを裏に回り込ませることもできました。


回り込みながらキッチン、水回りへと続きます。


階段ホールのトップライトを各階にリズミカルに導くための大小の開口部。ホールの壁はかなり厚いのが分かります。「この階段ホールは実施設計の段階で急遽変更したアイデアでしたが、それにより全ての問題が解決しました」と廣部さん。


水回りがある箇所の穴には曇りガラスがはめ込まれています。


坪庭の吹き抜けとディテール。


トイレの内側から。階段ホールのリズムを使ったちょっとした遊び心。


3階子供部屋、吹き抜けの間仕切り。トップライトからの光は吹き抜けから2階リビングにも導かれる。


寝室とクローゼット。


寝室の奥は水回り。


3階サロンの丸窓。


丸窓の雨どい。


こちらにも一手間かけた雨どいが。


屋上に上がると、ここが完全に都心だと感じますが、室内はそれを感じさせない快適なデザインになっています。


坪庭の吹き抜けを見下ろす。壁のスリットが斜めに開口して外からの視線への配慮がなされています。


屋上から階段ホールを見下ろすと地下まで10m以上あります。

廣部さんお気に入りの場所で。「八角形の階段室は、閉ざされた"奥"とするのではなく、家の中では他と性質の違う"光"で充満させようと考えました」

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