9月9日からリビングデザインセンターOZONEにて開催、川上元美さん(Motomi Kawakami/Kawakami Design Room) の個展、プレス内覧会に行ってきました。
"Motomi Kawakami Chronicle 1966-2011" デザイナー活動45周年、氏の軌跡を紹介する展覧会。
エントランスはまず川上さんデザインの"円意"。
会場デザインはトラフ建築設計事務所が担当。 大小16の四角い小部屋は年代毎に分けられている。
小さな町の路地を彷徨うように小部屋を巡るのは、川上さんの頭の中を探検しているような気分です。
手掛けられた作品800以上。各時代を代表する厳選された作品80点が展示されています。手前は "FIORENZA"(1968年)
誰もがどこかで座ったことがあるのではないでしょうか? "BLITZ" (奥-1981年) 、 "BRONX" (手前-1992年) 。ちなみにBLITZは1995年以降は"TUNE"に名称が変わっています。
シリコン製の卓上ステーショナリー"SILICONBO" (2000年)
首都高速湾岸線の"鶴見つばさ橋" (1994年)
川上チェアーを自由に座り比べができるオープンスペース。
"NEWS" (1983年) や "Blendy" (1986年) のボトルデザイン。グラフィックデザインは大学同期の松永真さんが担当。
"Pulse" (2009年) をはじめとしたオフィスチェアー。
その1/1図面。
インテリアスタイリスト長山智美さんによる"Coordinate Room"には川上さんの作品はもちろん、オフィスや自邸を飾る小物を中心にコーディネートされた空間作品。
システムバス"HINOKI SUITE" (2010年)
"SESTINA-LUX" と 椀一式
"ISPEC Spotlight" (2004年) とP'es Spotlight。スツールは "STEP STEP" (2008年)
会場デザインを担当したトラフ建築設計事務所の鈴野浩一さん(Koichi Suzuno/TORAFU ARCHITECTS)。「単に作品を並べるのではなく、小部屋の中に展示することで見る側が能動的になれると思います。川上さんのクロニクル、時を旅するような気持ちでゆっくり巡ってください。」
同じくOZONEの7階では川上さんの教え子、多摩美の学生たちが作ったダイニングチェアの展覧会「1/1 chairs.」が開催。
過去10年の卒業生から現役生まで、自分たちの手で作った作品20脚が展示。
川上元美さん。「私のデザインは生活者として重ねた経験から醸し出される美意識や良識の深まりを信じ、自然体で真に豊で快適的な生活を具現するデザインを目指してきました。多くの方々に見ていただきたいですが、特に若い方々に見ていただき意見や批評を戴ればと思います。」
【MOTOMI KAWAKAMI CHRONICLE 1966-2011 川上元美 デザインの軌跡】
2011年9月9日〜9月25日
リビングデザインセンターOZONE 3F
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