新宿パークタワーで開催中 (2/12まで) のフィン・ユール生誕100年記念展「The Universe of Finn Juhl」に行ってきました。
デンマーク出身のフィン・ユールは建築家でありながら優れた家具を多くデザインし、現在でも生産され「家具好きが最後に行き着く家具」とも言われている。
ユールの家具は主に'40年代〜'50年代にデザインされ、デンマークの家具メーカー"ONECOLLECTION" から発売されているが、実はほとんどが山形で作られているそうだ!
複雑な三次曲面が多く、機械化による生産が難しかったそうだが、それを高い次元で日本の工場が実現できたため。Model 109
Model 109の肘掛けの先端は必見。この椅子に肘をかけるとつい先端を指でこすってしまが、まさにそうなるように絶妙なRに仕上がっている。
新潟で発見された神代ケヤキで作られたModel 45は8脚限定生産。神代 (じんだい) とは埋もれ木のことで、倒木が地中に埋没し、何百年掛け腐敗することなく炭化しかけた木のこと。
同じく神代ケヤキで作られたチーフテン・チェアーは12脚限定生産。
Model 44、100周年記念復刻モデルも神代ケヤキで8脚限定生産。
これら神代ケヤキで作られたものがなぜ極少量生産かというと、木材自体は4トンも手に入れることができたそうだが、材が古く傷んだ部分もあったことと、パーツが削り出しで作られることから。例えばこのModel 44の背もたれは断面20cm角ほどもある角材から削り出す必要があるためだ。
ペリカン・チェアー。
Model 57 。
カウフマン・ワーキング・デスク。
2011年に行われた、ユール自邸の実測調査レポートは東海大の研究チームによる。
現在美術館の一部となっているユール邸1/20モデル。
ユールによって設計された国連本部「信託統治理事会会議場」の改修に合わせて復刻される国連用のチェアー。
「普段なかなかユールの椅子にゆったりと座ることはできませんが、ここではゆっくり座って試してください」日本総代理の岡崎基晴さん
【フィン・ユール生誕100年記念展 The Universe of Finn Juhl】
会期:2012/1/28〜2/12 ※会期中無休
会場:新宿パークタワー (1F ギャラリー1)
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