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02 10月, 2013

田井幹夫/アーキテクトカフェによる「狛江の家」

田井幹夫/アーキテクトカフェ(architect cafe / mikio tai architect & associates)による「狛江の家」の見学会に行ってきました。東京都狛江市の狛江駅から徒歩15分程の住宅街。

 敷地面積258m2、建築面積102m2、延床面積155m2。木造2階建て。

 3つのヴォリュームが廊下で繋がれており、そこからうまれる凹みに庭やテラスがリズミカルに配されている。

 玄関アプローチは飛び石、砂利、砕石、芝生などで表情が豊かだ。ファサードはレッドシダー材。

 アプローチをL字に折れると玄関ポーチ。左はガレージで、右が玄関。正面パーティションの向こうには中庭がちらりと覗く。

 玄関を入ると正面に納戸。納戸はハシゴとロフトスペースも付く。ロフトはトイレの上を利用したスペースだ。

 玄関からはスロープや段差、天井が高くなったり低くなったり、壁があったりしながら15m先まで見通せる。

 LDKに入り見返す。上下にセパレートした大開口とキャットウォークが目を引く。

 床はチーク材。階段、家具、壁面はタモ材。2階には納戸と客間。

 中庭にはオリーブが植わる。ガレージ下部には開口があり、ガレージのシャッターを開ければ表の気配をさりげなく伺うことができる。


 リビングから2段降りてダイニングとキッチン。


 キッチンの小窓からデッキが張られた裏側の中庭が見える。右の扉は水回りに通じている。

 リビングの階段から上がり、客間を通ってキャットウォークに出てみる。

 中庭側を見ると屋根には砕石が敷いてあった。FRP防水した上に5〜6cmの厚みで防水保護と意匠のために敷いたそうだ。

 1階へ戻り一番奥のボリュームへ。

 廊下にはレコード用の棚と、左に水回り、奥がトイレ、右に個室、2階にも個室。つまりこの廊下によって開いたパブリックのヴォリュームから、閉じ気味のプライベートのヴォリュームへ切り替えることができる。


 個室から廊下とLDKのヴォリュームを見る。廊下の上はテラスになっている。

 2階へ。階段室を挟んで主寝室と、子供室。

 子供室には造り付けの机と窓からは緑豊かな庭が眺められる。目を休めるのに遠くを見られるのがとても良い。
窓の右に構造合板が表れているが、鏡が埋め込まれるそうだ。





田井幹夫さん。「狛江のこの辺りは都心に比べ住宅は密集しておらず、所々緑や畑が残っています。そんな周辺の雰囲気を〈開くこと閉じること〉〈内部と外部の関係性〉をテーマにしながらこの敷地に還元してみました。」

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