岸本和彦 (Kazuhiko Kishimoto / acaa) による茅ヶ崎の住宅「木箱の家」オープンハウスに行ってきました。神奈川の茅ケ崎駅から徒歩20分程の場所。
建物の周囲を伺うと、なるほど「木箱」がいくつもあり、箱の中はどうなっているか気になる。
アプローチは大谷石とコンクリートを組み合わせながら前庭を縫っていく。ポスト兼呼び鈴が建物と同じ形。
玄関ポーチは岸本さんの作品で多く見られるデッキ仕上げ。右の木箱が外にずれることでできたようなスペースだ。
振り返ると木箱の中は作業台が作り付けてあり、ご主人のホビースペースになっている。
中へ入ってダイニングと一体になったキッチン。そのままでは薄暗い北西側は、横スリットの開口やトップライトを設け、奥様の作業スペースが明るくなるよう工夫されている。左の奥はリビングへ。
キッチン側から見ると開口の向こうにも木箱が見える。
こちらは和室の木箱で、半屋外の軒下とも中庭ともつかないデッキスペースを介して離れの如く鎮座する。入口は小さくにじり口のようで、茶室の雰囲気だ。
和室からはダイニングが望めるが正対しないように角度が付けてある。
DKから奥へ進むとリビング。右には水回りの木箱。
リビング奥から。
和室と同様半屋外の水回り。浴室、洗面、トイレ、納戸がおさまる。
離れのような存在なので入り口にはカギが付いている。
DKへ戻り、玄関前の階段から2階へ。
踊り場はスタディスペースになって、トップライトが設えてある。
このスタディスペースは外観で中二階の高さに見えた木箱だ。机の手前のラインが建物の角度、奥のラインが木箱の角度。
2階主寝室。小上がりに畳が敷いてあり、上部のレールにはカーテンが付けられる。
左から主寝室を抜けると一度半屋外、そして子供室へ。
右を見ると水回りが下に見える。手前のガラスはキッチンのトップライト。
反対には和室。こちらにはデッキが張ってあり「浮き庭」と呼んでいる。月見台の雰囲気だ。ちなみに隣地はこちらを建設中に更地になったので、抜けをあてにしたデッキスペースではない。
子供室にはロフトがある。
上がってみると主寝室と繋がっていた! 下は半屋外だが、上は小屋裏で接続された一つの空間になっている訳だ。
岸本和彦さん。「一見複雑に見えますが、ベースは切り妻のシンプルな塊で、部屋の間に光や空気の通り道を作った結果です。近所にはお施主さんの親類や知り合いも多く、オープンな土地柄も会いまって、これらの半屋外を介して街との関わり合いが保たれます、そして内でも外でもないもう一つの居場所を提供しています。」
========== japan-architects.com ===========
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com
建築・デザインのイベント情報 >>What's happening
建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com
建築・デザインのイベント情報 >>What's happening
建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール