出原賢一 + 中村和基/レベルアーキテクツ (Kenichi Izuhara + Kazuki Nakamura / LEVEL Architects) による目黒区「目黒の住宅」のオープンハウスに行ってきました。
三角の帽子を被せたようなトンガリのウロコ屋根が愛らしい。
敷地は近隣と共有する私道の奥に位置し、敷地の角だけがわずかに接道する。都心特有の密集した住宅地であるため斜線制限もかなり厳しい環境だ。
地下をガレージにし、2mほど階段を上がって1階の玄関になる。
地下をガレージにし、2mほど階段を上がって1階の玄関になる。
玄関を入ると右に主寝室、正面に地下の個室へ降りる階段、左に水回りと続く。
玄関ホール。右の壁にはニッチを設けた。
主寝室には書棚が並ぶ。右の扉はウォークインクローゼット。
2階へ。桁板は特徴的なデザイン。
外観で玄関側に見えた大開口は木製の十字型サッシュ。
振り返ると前日まで仕上げていたという漆喰壁に、柔らかな光のグラデーションができている。
夜にはディクラッセのペンダントライトが光と影を映し出す。
2階LDK。壁、天井は漆喰。床はコルクタイル。
天井を見上げると5本の棟木でできたトンガリ屋根だと分かった。
正面の小部屋は書斎。
寄せ棟の頂点は接合金物を特注で製作した。
書斎の一面には床と同じコルクタイルを貼り込んだ。
正面と右面は鈍角に開いており、既製の家具ではきれいに納まらないことから、ダイニングや食器棚は造作した。
キッチン天板とダイニングテーブルは、コーリアンで脚までの一体造作。
食器棚と出窓も一体となったデザイン。
また壁と天井の境は丁寧にRを取って左官され、こちらも一体となるようにしている。
キッチンの奥に冷蔵庫とパントリー。
「平行四辺形に近い不正形の敷地と、厳しい斜線で自然にトンガリの寄せ棟屋根になりましたが、“ドールハウスのように”とお施主さんから求められましたのでうまく意匠にできました。ここではディテールや仕上げにとても注力することでき、職人さんの手仕事が住まい手の暮らしのストーリーを紡いでくれると思います。」 と出原賢一さん、中村和基さん、担当の安蒜和希さん。
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