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04 6月, 2015

黒崎敏/APOLLOによる杉並の住宅「ARK」

黒崎敏/APOLLO (Satoshi Kurosaki / Apollo Architects & Associatesによる杉並の住宅「ARK」を見学してきました。JR中央線荻窪駅から10分程の場所。

敷地面積117m2、建築面積58m2、延床面積111m2。木造+一部S造、2階建て。ファサードにはリン酸塩処理亜鉛メッキされた鉄のルーバーが個性を出している。


ルーバー部は切妻の建物から突き出していることが伺える。


下へ入ると上部は抜けており、建物側半分はグレーチングを張ったバルコニーになっていた。


シンボルツリーにはジューンベリーを植えた。暫くしたら赤い実がなりそうだ。
足元にはライトアップ用の照明も備わる。

玄関を入ると奥まで一直線の動線。左の鏡の裏は水回り、奥へ主寝室、書斎と続く。


室内を進むと中央に中庭がぽっかり口を開けていた。


中庭を中心にして主寝室、左右に書棚が並び、


一番奥に夫妻それぞれの書斎がシンメトリーに配置されている。
中庭に植わるのはこちらも果樹、オリーブだ。

書斎奥から見返す。


2階へ。


2階LDK。切妻屋根に現しの垂木、そして壁両面には造り付けの家具が整然と配置されている。
床は1階・2階共にウォールナット材。

階段の上は階段状に書棚。隣にはキッチン。




キッチン側から見ると、向かい側にはマガジンラック、ピアノスペース、AVラック、バルコニーと続く。


明かりを点けるとこのように垂木を美しく照らし上げる。
照明はシリウスライティングオフィス (Sirius Lighting Officeが担当。

バルコニーに出ると、存在がほとんど分からない強化ガラスの手摺により開放的だ。
ルーバーはプライバシーを確保しつつも風は抜けるようになっている。ご覧のように通りを行く人との視線も合いにくい。

室内に戻り奥は、1階と同様に中庭を挟んで鏡像型に子供室が設けられている。
中庭は2階ではデッキが張られたバルコニーになっており子供室同士を連続させ、螺旋階段から屋上へ通じ立体的な動線に。この後すぐ分かるのだが船の甲板に上がるようなイメージだ。

反対側の子供室から。

バルコニーからはシンメトリーな構成が良く分かる。


屋上(甲板)からもシンメトリーに。
「お施主さんと話を進める中でノアの箱舟のイメージが生まれ、象徴的なフォルムとしてシンメトリーを基本とする格式性のある空間を表現しました。

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