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03 10月, 2009

納谷建築設計事務所の「門前仲町の住宅」

納谷建築設計事務所の「門前仲町の住宅」のオープンハウスに行ってきました。場所は門前仲町から5分程、永代通りから少し入った戸建てと低層の集合住宅が並ぶ地域。雨が降ったり止んだりのあいにくの天気でしたが、丁度雨が止んでくれた時に伺うことが出来ました。

敷地は33.3坪。1FはRC造、 2F、3Fは木造になります。南東の2F正面に大きな開口部分があります。ここがこの住宅の中心を成していくことになります。

屋内ガレージがありますが、玄関前にももう1台分のスペースがあります。敷地の北側の角にシマトネリコの木が植えてあります。

玄関は大きく両開きが可能です。広く取った玄関の左側のスペースに将来室内エレベーターが設置できるように考慮されています。そのため玄関の天井にはスラブが入っていません。一度ガラス戸をはさんで先の右側が納戸、左側が下駄箱、さらに奥にガラス戸がありガレージにつながっています。

納戸。と言っても6畳ほどありカーペットも敷いてあります。「納戸」とは施主の奥さまが呼んでいて、ご主人は「自分の書斎」と呼んでいるそうです。左の壁には「自分の書斎」としての秘密があります。

壁の裏はガレージで、実はいつでも窓が開けられるようになっています。今のところ「納戸」なのでふさがれていますが、ご主人が「自分の書斎」にすることができたら窓から愛車を眺めることができるようになります。

2Fは真っ白です。色々な方向から直光、反射光が入り、晴れていたらどんなに明るいことでしょう。天井は5.3mあり、床は光沢のあるタイル貼り。右のストレート階段と、奥のらせん階段ではそれぞれ3Fの別な場所に上がることができます。

ダイニングとキッチン。天板はマット加工されたコーリアン。可能な限り白です。

外から見えた開口部はこの家の重要なポイントになるテラスでした。下町の路地がテラスの先に続いているようです。このテラスから2F、3Fの様々な場所に光を導きます。左にいらっしゃる納谷学さんに全室を詳しく案内していただきました。「この家では色々な場所からの"眺め"を大切にしました」

テラスをはさんで主寝室。リビング、ダイニング、外までを見渡す"眺め"があります。

らせん階段を上がると3Fは水回り、ユーティリティスペースになります。

FRP造のバスルーム。引き戸から小さな屋内テラスに出られます。その下はキッチン。右奥に見えるのは子供部屋の窓。

ユーティリティスペースからの"眺め"はリビング、主寝室、テラス、道路、空...

リビングへ一度降り今度はストレート階段から3Fへ。右上に見える横長の窓がある部屋は和室。その窓からは2F全てを"眺め"ることができます。

3Fに上がると左に子供部屋。一転ウォールナット材で仕上げてあり、収納スペースを確保するために、スキップフロアというかロフトというか、子供にはたまらない作りになっています。

3Fの和室。4畳と小さく、にじり口から出入りします。引き戸は太鼓張りになっており淡い光が入ってきます。

楽しそうに駆け回る子供。

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